フラッグ(Flag)は、リキュールをベースとするカクテルであり、ショートドリンク(ショートカクテル)に分類される。正式名称はフラッグ・カクテルであるが、通常、フラッグと省略するので以降もフラッグと記す。ショートドリンクなのにもかかわらず、シェークとビルドの2つの技法を併用して作られるのが特徴。1959年当時は、有名なカクテルであった[1]。
標準的なレシピ
作り方
- まず、カクテル・グラス(容量75〜90ml程度)に、クレーム・ド・ヴァイオレットを注ぐ。
- 次に、アプリコット・ブランデーとオレンジ・キュラソーをシェークして、そのカクテル・グラスに注ぐ。
- 最後に、適量のポート・ワインを注げば完成である。なお、ステアは行わない。
備考
- クレーム・ド・ヴァイオレットとポート・ワインは、シェークを行わない(カクテル作成中に冷却が行われない)ので、ショートドリンクとしては、比較的高い温度となる。
- ポート・ワインの代わりに、赤ワインを使う場合もあり、この時は、赤ワインをフロートさせる[2]。
脚注
- ^ 片方善治『洋酒入門』社会思想社、1959年、121頁。
- ^ 堀井浩一『つくる・飲む・楽しむ カクテール』文研出版、1986年、143頁。ISBN 4-580-90230-0。