フォークトロニカ(Folktronica)は、フォークとエレクトロニカの要素を持った音楽のジャンルである。エレクトロフォーク(Electrofolk)ともいう。
フォークトロニカに分類される音楽では、アコースティック楽器の音をサンプリングした音源、とりわけ弦楽器の音が多用され、またヒップホップやダンス・ミュージックのリズムを取り入れることも多い[1][2]。一般的に、作曲にはコンピュータが使用される[3]。
フォークトロニカという言葉は、かつて存在した BurnitBlue.com というサイト上で、音楽ライターの Jim Byers によって初めて使用された。そこでは、バッドリー・ドローン・ボーイの登場に関わったツイステッド・ナーヴ(英語版)のようなレコードレーベルが増えてきている傾向について言及する文脈で、フォークトロニカという造語が使用された。2001年には、登場したFour Tetの作風を形容する際に、再びこの言葉が使用された[4][5][2]。また同じく 2001年に、モーマスが「Folktronic」と題したアルバムをリリースし、意図的にこのジャンル名を使用した[6]。類似したジャンルにラップトップ・フォーク(Laptop folk)があり、よりミニマル要素が強い音楽を形容する際に用いられる。
本ジャンルに含まれるとされるアルバムには、Four Tet「Pause」、Tunng(英語版)「Mother's Daughter and Other Songs、ユージン・フランシス・ジュニア(英語版)「The Golden Beatle」、ゴールドフラップ「セヴンス・ツリー」、ヴィンターガタン「Marble Machine」、そしてカリブー「The Milk of Human Kindness」などが挙げられている[7]。
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