フィリップス・コレクション (The Phillips Collection) は、ワシントンD.C.にある美術館である。
沿革
1921年にアメリカ初の近代美術館として開館した。
創設者のダンカン・フィリップスは、鉄鋼会社の創業者であるジェームズ・ラフリン(James H. Laughlin)を祖父に持つ。彼は兄のジムと共に美術評論を行い、また一族のコレクションを管理していた。1917年に父親を、1918年に兄を相次いで亡くし、ダンカン・フィリップスは母親エリザと共にフィリップス・メモリアル・アート・ギャラリーを設立。1921年より一般公開となった。ダンカン・フィリップスは1921年に画家であるマージョリー・アッカーと結婚し、ともにコレクションを拡大していった。
コレクション
ルノワールの『舟遊びの昼食』、フィンセント・ファン・ゴッホの『アルルの公園の入口』、ポール・セザンヌの『ザクロと洋梨のあるショウガ壺』といったヨーロッパ絵画だけでなく、ジョン・マリンやエドワード・ホッパー、スチュアート・デイヴィス、モーリス・プレンダーガスト、ジョージア・オキーフ、ジョン・スローン、グランマ・モーゼス、サム・フランシスなどの20世紀アメリカ絵画のコレクションでも知られている。
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フランシスコ・デ・ゴヤ,
St. Peter Repentant, 1823-1825
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オノレ・ドーミエ,
The Uprising, 1848
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ポール・セザンヌ,
Mont Sainte-Victoire with Large Pine, 1886-1887
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フィンセント・ファン・ゴッホ, 『アルルの公園の入口』, 1888
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フィンセント・ファン・ゴッホ,
The Road Menders, 1889
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アルバート・ピンカム・ライダー,
Seacoast in Moonlight, 1890
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フィンセント・ファン・ゴッホ,
Wheat Field at Auvers with House, 1890
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ジュリアン・オールデン・ウィアー,
The Red Bridge, ca. 1895
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アメデオ・モディリアーニ,
Portrait of Elena Pavlowski, 1917
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クロード・モネ、『ヴェトゥイユへの道』、1879年
日本にて
2011年に国立新美術館で「モダン・アート,アメリカン-珠玉のフィリップス・コレクション-」が開催された。
2018年10月から2019年2月まで、三菱一号館美術館にて「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」が開催された。
脚注
参考文献
外部リンク
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