ピカユーン(英: Picayune)は、アメリカ合衆国ミシシッピ州の南西部、パールリバー郡の都市である。2010年国勢調査でのピカユーンの人口は10,878 人だった。パールリバー郡の中では人口最大の都市である。統計上の目的で2014年にニューオーリンズ大都市圏に付加された[1]。ニューオーリンズ市からは約45マイル (72 km) に位置している。北西にはハッティズバーグ、東にはガルフポート・ビロクシ都市圏がある。NASAのロケットエンジン試験施設であるジョン・C・ステニス宇宙センターは約10マイル南にある。
歴史
ピカユーンの町は1904年に設立され、スペインの硬貨にちなんで命名された新聞「ニューオーリンズ・デイリー・ピカユーン」の所有者、発行者だったエリザ・ジェイン・ポイトベント・ニコルソンが名付けた。「ピカユーン」自体は「小さな硬貨」を意味する。
ハリケーン・カトリーナ
ピカユーン市もハリケーン・カトリーナにより大きな被害を受けはしたが、近隣の都市ほど厳しいものではなかった。このためにニューオーリンズ市やミシシッピ州のメキシコ湾岸に住んでいた住民が、より安全で都市圏への通勤が容易な場所を求めたときに、ピカユーンを恒久的な住居地に選ぶ要因になった。
ピカユーン市内で受けたハリケーン・カトリーナの被害の多くは暴風によってもたらされたものだった。屋根、窓、フェンスが多く飛ばされた。数千とまではいかなくても数百本の樹木も倒され、停電は数か月も続いた。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は11.8平方マイル (31 km2)であり、このうち陸地11.8平方マイル (31 km2)、水域は0.04平方マイル (0.10 km2)で水域率は0.34%である。
人口動態
人口推移
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年 |
人口 |
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%±
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1910 | 846 | | — |
1920 | 2,479 | | 193.0% |
1930 | 4,698 | | 89.5% |
1940 | 5,129 | | 9.2% |
1950 | 6,707 | | 30.8% |
1960 | 7,834 | | 16.8% |
1970 | 10,467 | | 33.6% |
1980 | 10,361 | | −1.0% |
1990 | 10,633 | | 2.6% |
2000 | 10,535 | | −0.9% |
2010 | 10,878 | | 3.3% |
2014(推計) | 10,749 | [2] | −1.2% |
U.S. Decennial Census[3] |
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである[4]。
基礎データ
- 人口: 10,535 人
- 世帯数: 4,100 世帯
- 家族数: 2,865 家族
- 人口密度: 345.9人/km2(895.6 人/mi2)
- 住居数: 4,568 軒
- 住居密度: 150.0軒/km2(388.3 軒/mi2)
人種別人口構成
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年齢別人口構成
- 18歳未満: 27.0%
- 18-24歳: 9.4%
- 25-44歳: 25.5%
- 45-64歳: 23.0%
- 65歳以上: 15.1%
- 年齢の中央値: 36歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる: 31.8%
- 結婚・同居している夫婦: 45.0%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 20.8%
- 非家族世帯: 30.1%
- 単身世帯: 26.4%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 11.8%
- 平均構成人数
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収入
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 26,958米ドル
- 家族: 33,260米ドル
- 性別
- 男性: 31,438米ドル
- 女性: 20,035米ドル
- 人口1人あたり収入: 15,798米ドル
- 貧困線以下
- 対人口: 20.8%
- 対家族数: 18.9%
- 18歳未満: 28.2%
- 65歳以上: 17.6%
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教育
ピカユーン市の公共教育は、ピカユーン教育学区が管轄している。
ピカユーン・ジュニア高校は7年生と8年生を教える中学校として機能している[5]。ピカユーン記念高校が市内の高校であり、マスコットはマルーン・タイドである。
オルターネイト教育センターも市内にある。
小学校
- ニコルソン小学校
- ローズランドパーク小学校
- サウスサイド小学校
- ウェストサイド小学校
図書館
マーガレット・リード・クロスビー記念図書館は、ピカユーン市民の用に供しており、パールリバー郡図書館システムの本館でもある。
メディア
新聞
ピカユーンの地方新聞は「ピカユーン・アイテム」である。
ラジオ
ピカユーンの地方ラジオ局は、WRJW、1320kHz、AM放送である。
インフラ
交通
アムトラックの列車「クレセント」がピカユーンの駅で停止し、北のニューヨーク市、フィラデルフィア市、ボルチモア市、ワシントンD.C.、ノースカロライナ州シャーロット、ジョージア州アトランタ、アラバマ州バーミングハムと、南のルイジアナ州ニューオーリンズ市とを結んでいる。ピカユーンにあるアムトラック駅はアメリカ国道11号線の南100にある。上下各1便が運行されている。
アメリカ国道11号線がピカユーン市を通る幹線道である。州間高速道路59号線が州間高速道路10号線を経由して南のニューオーリンズ市、および北のハッティズバーグ市とを繋いでいる。ハッティズバーグの先はメリディアン、さらにアラバマ州バーミングハムに向かう。
ミシシッピ州道43号線は東へ向かう幹線道であり、キルン近くで州間高速道路10号線に接続する。
ピカユーン市民空港は[6]、長さ5,000フィート (1,500 m) の滑走路があり、ニューオーリンズ地域に向かう固定翼およびロータリー翼の民間航空機が利用している。レンタカー、タクシー、リムジーンも利用できる。
鉄道
主要高規格道路
著名な出身者
見どころt
脚注