「ビッグ・ブラザー」 (Big Brother) は、イギリスのミュージシャンであるデヴィッド・ボウイが1974年に発表した楽曲で、アルバム『ダイアモンドの犬』に、次曲「永遠に周り続ける骸骨家族の歌」とのメドレー形式で収録された。
概要
1974年1月14日から15日にかけて録音され、『ダイアモンドの犬』セッションで最後に録音された曲の1つである[1]。
歌詞の内容は、小説『1984年』のラストにて主人公のウィンストン・スミス(英語版)の洗脳が完了し、彼がビッグ・ブラザーを心から愛するようになった場面を表している。伝記作家のデヴィッド・バックリーは「超神に向けた恐ろしい讃歌」と評し[2]、同じく伝記作家のニコラス・ペッグ(英語版)は「独裁者が有する魅力と平凡さを表している」と述べた[3]。
メロトロンで奏でられる冒頭のトランペット・ラインは、マイルス・デイヴィスが1960年に発表した『スケッチ・オブ・スペイン』からの影響を指摘されている[4]。また、ボウイが1987年に発表した「シャイニング・スター」(『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』に収録)の一部メロディは「ビッグ・ブラザー」と類似している[3]。
「ビッグ・ブラザー」は1974年に北米で行われたダイアモンド・ドッグス・ツアー(英語版)の1st・2ndレグで演奏された。その後のツアーでは演奏されなかったが、1987年のグラス・スパイダー・ツアーでは13年ぶりにセットリスト入りを果たした。
パーソネル
伝記作家のクリス・オリアリーによる:
その他収録作品
脚注
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スタジオ・アルバム |
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ライヴ・アルバム |
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サウンドトラック | |
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コンピレーション・アルバム (主要なものから抜粋) | |
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主な楽曲 | |
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主演映画 (主要なものから抜粋) | |
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ツアー |
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関連人物・項目 | |
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