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パナソニック スマートファクトリーソリューションズ
パナソニックスマートファクトリーソリューションズ株式会社(Panasonic Smart Factory Solutions Co., Ltd.)は、かつて存在したパナソニックグループのメーカー。表面実装関連装置、溶接装置などを製造していた。
パナソニック事業部のひとつであるプロセスオートメーション事業部を構成していた。
概要
2003年1月1日、松下電器産業(現・パナソニック)FA社と九州松下電器(現・パナソニック システムネットワークス)FA事業部が統合して設立され、以降同社グループのFA分野を担当していた。毎年高い営業利益率を出し、グループの中でも優良事業部のひとつである。
1968年、1号機を製造。以前は、松下電器産業がPanasert(パナサート、BMシリーズ等)の名で、九州松下電器がCREATE(クリエイト、CMシリーズ等)の名でそれぞれ製造していた。
実装機メーカーとしては世界最大を誇り、国内実装市場の45%、世界市場の30%(いずれも首位、第2位はシーメンスASM)のシェアをもつ。首位は1968年以来一度も譲っていない。開発拠点として甲府、門真、福岡、シンガポール、中国・蘇州市の4工場を中心に、世界全体で43の販売拠点、50のサービス拠点、12のトレーニングセンターを持つ。
チップマウンターにおいては、微小チップを高速搭載できる大型のロータリーマウンターを多く製造してきたが、最近はAMシリーズ、NPMシリーズ等、モジュラーマウンターを製造している。また、現在でもアキシャル、ラジアル挿入機を扱う数少ないメーカーである。新規事業としてライン後工程、野菜工場、ナノファイバーも手掛ける。
2017年4月、パナソニック溶接システムを吸収合併し、社名変更。
沿革
- 1963年(昭和38年)- 松下電器産業が生技研究所を設立。
- 1967年(昭和42年)- 九州松下電器に生産技術事業部が発足。
- 1968年(昭和43年)- 1号機・パナサートA挿入機を発売。
- 1975年(昭和50年)- 松下電器産業に精機事業部が発足。
- 1980年(昭和55年)- 松下電器産業が電子部品装着機の生産を開始。
- 1982年(昭和57年)- 九州松下電器が表面実装装置の生産を開始。
- 1985年(昭和60年)- 山梨県甲府工場が操業を開始。
- 1990年(平成2年)- 九州松下電器生産技術事業部がFA事業部へ名称変更。
- 2001年(平成13年)- 松下電器産業がFA社を設立。
- 2003年(平成15年)1月1日 - 松下電器産業FA社と九州松下電器FA事業部が統合し、パナソニック ファクトリーソリューションズを設立。
- 2015年(平成27年)4月 - スマートファクトリーソリューション事業部(現・プロセスオートメーション事業部)として12年3カ月ぶりにパナソニックの事業部に復帰する。
- 2017年(平成29年)4月 - パナソニック溶接システム、パナソニック溶接システム加賀を吸収合併し、パナソニックスマートファクトリーソリューションズ株式会社に社名変更。それに伴い、福岡、加賀、品川に拠点が増える。
- 2022年(令和4年)4月1日 - 所属していたプロセスオートメーション事業部ごとパナソニック コネクトに統合され消滅。
拠点
主な生産商品
- 電子部品実装関連(SMT)
- ファインデバイス実装関連(ME)
- ダイボンダ
- プラズマクリーナー
- フリップチップボンダー
- ドライエッチング装置
- 超高精度三次元測定機
- 電子材料(DEVICE)
- 接着剤
- フラックス
- ダイボンディングペースト
- チップコーティングペースト
- アンダーフィル
- その他
- 野菜工場
- 工場トータル管理(IMF)
- ナノファイバー
- 溶接
- アーク溶接機
- エアープラズマ切断機
- 交流アーク溶接機
- 抵抗溶接機
- アーク溶接ロボット
- レーザ
グループ会社