パティ&ジミー(ラテン文字表記:Patty and Jimmy[5])は、日本のサンリオによるキャラクター群。
主人公、パティとジミーは、アメリカ人の男の子と女の子のキャラクターである。カンザスシティ出身[注釈 1][6]。
来歴
1974年にデザイナーである鈴木ひろ子(現、ロコ・まえだ)[7][8]がアメリカ視察の体験を元にキャラクター開発[6][2]。1970年代にはハローキティと肩を並べる人気キャラクターであった[9]。
最初期は「パティ&ジミー」という名前は付けられておらず、元はパティのみで「LOVE IS A LITTLE WISH」と呼ばれていた[10][11][12]。ジミーのキャラクターは「パティ&ジミー」と命名されたときに登場した[12]。
1980年代に入ると人気が低迷し、新規の商品展開も殆どなくなっていたが、1991年11月にサンリオピューロランドで開催されたハローキティ誕生祭でマグカップとショルダーバッグを限定販売。1998年には久々の商品展開が行われた。
2003年にはサーフ&ストリート・マガジン『Fine』(日之出出版)とのコラボレーションを実施。
2010年9月15日、サンリオ創業50周年を記念して商品シリーズ「ゴールデンメモリーズ」を発売し、パティ&ジミーのほか、「ハローキティ」や「マイメロディ」や「リトルツインスターズ」の1970年代-1980年代前半のデザインを使用して新規に企画した商品、もしくは当時の商品を模した商品を発売した。パティ&ジミーからは17アイテムが発売された[13]。
キャラクター
- パティ
- 声 - あきやまるな[14]
- お転婆で少しおっちょこちょいなところもあるが、明るく元気いっぱいでスポーツ万能な女の子。勉強は不得手で特に作文と宿題は大の苦手。誕生日は2月5日[6][4][15]。
- ジミー
- 声 - 渕崎ゆり子[14]
- 優しく勉強が得意な男の子。勉強は算数が得意科目。トランプとチェスも得意でチェスはクラス一の腕前である。スポーツは苦手。将来の夢は大統領。誕生日は7月30日[5][15]。
- ビリー
- 男の子。無愛想でナイーブなところもあるが心優しい[5][4]。スポーツは万能で似顔絵描きが得意。野球が大好きでピッチャーで4番バッター[16]。
- ドラ
- 女の子。本名はドロシー。ジミーにひそかにあこがれている。手芸が趣味なロマンチスト[5]。
- ファジー
- パティ―とジミーに拾われたパティの飼い犬。トレードマークの赤いスカーフを身に着けている[5]。
書籍
- 『パティーとジミーの一週間』 サンリオ、1975年12月
- 『4人はともだち』 サンリオ、1976年
音楽
レコード・CD
- みんな一緒に(サンリオレコード、PTS-20001、1977年、EP盤)[5][17]
- B面は「パティ パティは女の子 ジミー ジミーは男の子」。
- みんなでうたおう!キャラクターソング(サンリオ、SACV2030、1992年8月21日、CDアルバム)
- 4曲目に「みんないっしょに」のタイトルで上記EP盤のリメイク版を収録[18]。
- Fine(avex trax、AVCD-17316、2003年7月2日、CDアルバム[19])
- 覆面ユニット「Patty&Jimmy」が歌唱する企画作品。J-POP楽曲のレゲエ調カバー・アルバム。
- 「トイキャラポップコレクション Vol.2 ファンシー&カワイイ編」(ウルトラ・ヴァイヴ、CDSOL-1781、2017年3月22日、CDアルバム)
- 6・7曲目に上記EP盤(サンリオレコード、PTS-20001)の2曲が収録されている[20]。
イメージソング
- みんな一緒に
- 作詞:八坂裕子[17] 作曲:青木望[21] 編曲:不明 歌:不明[注釈 2]
- EPシングル「みんな一緒に」のA面に収録されている。また、CDアルバム「トイキャラポップコレクション Vol.2 ファンシー&カワイイ編」の6曲目にも収録されている。2分19秒。
- パティ パティは女の子 ジミー ジミーは男の子
- 作詞:八坂裕子[17] 作曲:青木望[21] 編曲:不明 歌:真木悠子[22]
- EPシングル「みんな一緒に」のB面に収録されている。また、CDアルバム「トイキャラポップコレクション Vol.2 ファンシー&カワイイ編」の7曲目にも収録されている。3分44秒。
- みんないっしょに
- 作詞:八坂裕子 作曲:青木望 編曲:佐橋俊彦 歌:竹田えり[18]
- 上記EPシングルのA面曲「みんな一緒に」のリメイク版。曲名は平仮名で「みんないっしょに」と称する。CDアルバム「みんなでうたおう!キャラクターソング」の4曲目に収録されている。2分10秒。
映像化
- 『オリジナルストーリーアニメ』シリーズ
-
- 『パティ&ジミーの君こそスーパースター』 - サンリオ 1994年 VHS(SAVV-174): ISBN 4-387-93230-9 - 『ハローキティのパパなんて大きらい』とのカップリング。
サンリオキャラクター大賞の順位
『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」では第13回(1998年)の5位[3]が歴代最高である。
「パティ&ジミー」は1975年から『いちご新聞』(11号)上で実施されたサンリオキャラクター大賞の前身である「サンリオキャラクター人気コンテスト」[3][23]の第1回(1975年)からエントリーしている。ちなみに第1回のノミネートは外部版権(オラーシオなど)を含めた10キャラクターで、その結果はパティ&ジミーは1位のスヌーピーに次ぐ順位で、3位のハローキティより上であった[3][24]。
2013年サンリオキャラクター大賞28位[25]。2013年サンリオキャラクター大賞の特別企画である「これやります宣言」で、「10位以内ならゴスロリ着てギフトゲートの店長やります!」と宣言していたが[26]、ランクインを逃し実現とはならなかった。近年は35位前後と低下傾向である。
また、いちご新聞オリジナル企画で2016年より「サブキャラコンテスト」が開催されている。
第1回(2016年)は「ファジー」がノミネートされ35位にランクインされた[27]。第2回(2017年)以降は「パティ&ジミー」のサブキャラはノミネートしていない。また、第4回(2019年)の第1回(2016年)〜第3回(2018年)までの上位20キャラクター同士の決戦コンテストも、「ファジー」はトップ20位圏外のためノミネートしていない[28]。
- 2024年サンリオキャラクター大賞42位
- 2023年サンリオキャラクター大賞41位
- 2022年サンリオキャラクター大賞37位
- 2021年サンリオキャラクター大賞40位(いちご新聞ランキング27位[29])。
- 2020年サンリオキャラクター大賞39位(いちご新聞ランキング35位[30])。
- 2019年サンリオキャラクター大賞40位(いちご新聞ランキング47位[31])。
- 2018年サンリオキャラクター大賞36位(いちご新聞ランキング29位[32])。
- 2017年サンリオキャラクター大賞36位(いちご新聞ランキング34位[33])。
- 2016年サンリオキャラクター大賞35位(いちご新聞ランキング23位タイ[34]) / なでる投票41位[35]。
- 2015年サンリオキャラクター大賞32位[36](いちご新聞ランキング22位[37])。
- 2014年サンリオキャラクター大賞20位圏外[38][注釈 3](いちご新聞ランキング19位[40])。
- 2013年サンリオキャラクター大賞28位
- 2012年サンリオキャラクター大賞16位[41]。
- 2011年サンリオキャラクター大賞11位[42]。
- 2010年サンリオキャラクター大賞15位[43]。
- 2009年サンリオキャラクター大賞8位[3]。
- 2008年サンリオキャラクター大賞10位。
- 2005年〜2007年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
- 2004年サンリオキャラクター大賞7位。
- 2003年サンリオキャラクター大賞8位。
- 2002年サンリオキャラクター大賞8位。
- 2001年サンリオキャラクター大賞8位。
- 2000年サンリオキャラクター大賞7位。
- 1999年サンリオキャラクター大賞7位。
- 1998年サンリオキャラクター大賞5位。
- 1986年〜1997年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
豆知識
- 『いちご新聞』でパティ&ジミーが初めて表紙を飾ったのは、1975年6月1日号(4号)である[44][45]。また、いちご新聞の姉妹誌である『サンリオ』では1977年8月号(No.3)でパティ&ジミーが初めて表紙を飾っている[46]。
- パティ&ジミーのキャラクターデザインは正面向きで横顔は存在しなかったが、読者からの声を受けて雑誌『サンリオ』1975年10月1日号(No.4)で初めて描かれた[46]。近年では2016年の31stサンリオキャラクター大賞で横顔のデザインが起用された[47]。
- 1977年、サンリオ音楽出版より発売された小椋桂の『やっぱりおめでとう-お誕生日に-』(サンリオレコード、OKS-20001)のレコードジャケットにはサンリオキャラクターのハローキティやリトルツインスターズなどに交じってパティ&ジミーも描かれている。
- パティ&ジミーはサンリオピューロランドにも出演していたが[48]、2015年4月以降より公式ページのキャラクター欄より名前が無くなっている。
脚注
注釈
- ^ 「カンザスシティ」はアメリカに2つあり、どちらかは明記されていない。
- ^ 作詞および作曲者はジャケット・歌詞カード・レーベルには記載がないが、JASRAC作品データベースには記載あり。編曲および歌手名はJASRAC作品データベースにも記載なし。
- ^ この回は全100種のキャラクターをA〜Eグループの5グループに分けて1stステージ(予選)が行われ、各グループの上位4種、全20種のキャラクターからファイナルステージ(決戦)が行われ順位が決定されたため、21位以下が存在しない。パティ&ジミーはCグループ(1stステージ7位、1stステージ敗退)にノミネートしていた[39]。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
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※▲はコラボレーションキャラクター。 | 1970年代 | |
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