バーブ 佐竹(バーブ さたけ、1935年2月7日 - 2003年12月5日)は、日本の男性歌手である。本名は佐武 豊(さたけ ゆたか)。作曲家としてのペンネームはシナ・トラオ。
芸名は、本名の「佐武」を「さぶ」と読み間違えられることが多かったため、正しい読みの「さたけ」に「竹」を充て、竹を英訳した「バンブー (bamboo)」から「バーブ」を冠したものである[1]。
北海道釧路市出身。22歳の時、歌手を志して上京。流しのギター弾き・ナイトクラブの専属歌手など長い下積み生活を経て、1964年(昭和39年)12月、『女心の唄』でレコードデビュー。250万枚を超える大ヒットとなり[2]、翌1965年の第7回日本レコード大賞新人賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも同年から4年連続で出場した。
独特の低音の歌声は「バーブ節」と呼ばれ、その後も『ネオン川』、『カクテル小唄』などがヒット。また、特徴的な顔立ちを表した「顔じゃないよ、心だよ」のキャッチフレーズは流行語となり、牧伸二、菅原洋一らと「モスラ会」を結成して話題になったこともある。1970年代に「バーブ佐竹は淡谷のり子とディック・ミネの間に出来た子」というブラックジョークが流れ、本気にした週刊誌記者が淡谷、ディックのもとに取材にきたことがある[要出典]。この際、淡谷は「冗談じゃないわよ、あんな小汚いの」と一蹴した。
2003年(平成15年)12月5日、多臓器不全により死去した[2]。満68歳没。
1967年に発売された「星が云ったよ」のB面「青いゴムゾーリ」(詞・長沢ロー、曲・シナ・トラオ〈佐竹のペンネーム〉)は、1980年代にTBSラジオの「コサキン」等、ラジオの深夜番組で紹介され、フジテレビ「笑っていいとも!」で放送されたのを機に、歌番組やテレビ朝日「徹子の部屋」への本人の出演、レコード(キングレコードの復刻盤、CBSソニーのリメイク盤)の再発など、一部で話題になった。
ABCラジオ「歌謡大全集」の桂南光・土谷多恵子担当の曜日では、毎年この曲を放送するのが恒例となっていた。
※出演順は「出演順/出場者数」。
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