バンジャマン・ジャック・マルセル・パヴァール(Benjamin Jacques Marcel Pavard, 1996年3月28日 - )は、フランス・ノール県モブージュ出身のサッカー選手。セリエA・インテル・ミラノ所属。フランス代表。ポジションはDF (CB、RSB)。
フランス代表のレギュラーとして2018年ワールドカップの優勝に貢献、ラウンド16のアルゼンチン戦で決めた代表初ゴールとなるボレーシュートが大会のベストゴールに選ばれた[2]。
来歴
クラブ
2005年にリールの下部組織に入団。2014年にはナシオナル2(フランス4部相当)に所属するセカンドチームへ昇格。2015年1月にトップチームに昇格し、同年1月31日のFCナント戦でリーグ・アン初出場を果たした。
2016年8月30日、ブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトへ2020年6月までの4年契約で完全移籍[3]。2016年10月3日のSpVggグロイター・フュルト戦で先発出場しブンデスリーガデビューを果たすと1得点1アシストを記録[4]。24試合に出場しシュトゥットガルトの1部復帰へ貢献した。
2017-18シーズンは開幕戦のヘルタ・ベルリン戦から先発出場を果たし、10月29日のフライブルグ戦でブンデスリーガ初ゴールを決め[5]、2017年12月には契約を2021年6月まで1年延長[6]。ホルガー・バトシュトゥバーとCBコンビを形成しブンデスリーガ全34試合にフル出場を達成。失点数をバイエルン・ミュンヘンに次ぐ2位の36点に抑え、クラブをブンデスリーガ7位躍進に導いた。
2019年1月9日、FCバイエルン・ミュンヘンはパヴァールと2019年7月1日からの5年契約を結んだことを発表した[7]。8月31日のマインツ戦でオーバーラップからボレーシュートによる移籍後初ゴールを決め、更にアシストも記録した[8]。また10月26日のウニオン・ベルリン戦でも強烈なボレーシュートで先制得点を決めるなど、レギュラーポジションを獲得し、リーグ戦では32試合4ゴール5アシストを決め[9]、リーグ優勝に貢献したが、7月26日のトレーニングで負傷し以降の試合を欠場[10]、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝のリヨン戦で復帰、試合終盤に8分間プレーしたが[11]、決勝のパリ・サンジェルマン戦では負傷上がりということもあり出場機会が無かった。
2021年、FIFAクラブワールドカップ決勝のティグレス戦では59分に決勝ゴールとなるシュートを決めて優勝に貢献した[12]。
2022-23シーズン、リーグ第24節のアウフスブルグ戦でプロキャリア初の2ゴールを挙げて勝利に貢献した[13]。
2023年8月30日、インテルナツィオナーレ・ミラノに5年契約で移籍した[14]。
代表
各年代のフランス代表に選出され、2017年11月2日にウェールズとドイツ戦に挑むA代表に初招集[15]。11月10日のウェールズ戦でA代表初出場を果たした。
2018 FIFAワールドカップでは代表3キャップながら本大会に招集された[16]。初戦のオーストラリア戦では本職のジブリル・シディベの負傷により、右サイドバックとして先発起用された。ラウンド16のアルゼンチン戦では1点を追いかける後半12分に同点弾となるボレーシュートを叩き込んだ[17]。このゴールはロシアW杯の大会最優秀ゴールに選出された。決勝まで、グループリーグのデンマーク戦以外のすべての試合でレギュラーとして先発出場し[18]、1998 FIFAワールドカップ以来となる2度目のワールドカップ優勝に貢献した。
2022 FIFAワールドカップにおいては、グループリーグ初戦のオーストラリア戦では先発起用されたが、出来が良くなかったことからデシャン監督との確執が報じられるなど、以降はベンチメンバーに降格した[19]。
個人成績
- 2023年8月31日現在
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 52試合 5得点(2017年 - )[20]
フランス代表 | 国際Aマッチ |
年 | 出場 | 得点 |
2017 |
2 |
0
|
2018 |
16 |
1
|
2019 |
9 |
0
|
2020 |
4 |
1
|
2021 |
11 |
0
|
2022 |
5 |
0
|
2023 |
5 |
3
|
2024 |
|
|
通算 |
52 |
5
|
得点
タイトル
クラブ
- シュトゥットガルト
- バイエルン・ミュンヘン
- インテル・ミラノ
代表
- フランス代表
脚注
外部リンク