『ニーベルンゲン』(原題:Die Nibelungen、英語: The Nibelungs)は、1924年に制作されたフリッツ・ラング監督による『ニーベルンゲン:ジークフリート』と『ニーベルンゲン:クリームヒルトの復讐』の二部作による、ドイツの叙事詩を基にしたモノクロ無声のドイツの映画である[要文献特定詳細情報]。
映画史上の名編というだけでなく、ドイツ文化を知る格好の素材として世界中で繰り返し上映されている
[2]。
25年度のキネマ旬報社優秀映画投票・芸術的優秀映画で、『ニーベルンゲン:ジークフリート』が4位、『ニーベルンゲン:クリームヒルトの復讐』が5位であった。
ストーリー
キャスト
- アッティラ王 - フン族の強大な王:ルドルフ・クライン・ロッゲ
- フォルカー・フォン・アルツァイ - アッティラのブルゴーニュ宮廷の吟遊詩人で騎士:ベルンハルト・ゲツケ
- 辺境伯ベヒラルンのルディガー - クリームヒルトに忠誠を誓う:ルドルフ・リットナー
- ブルゴーニュ王妃ユート - グンテルの母:ゲルトルート・アーノルド
- ブローデル - アッティラの弟:ゲオルク・ヨーン
- ブルグントのゲレノート - グンテルの弟:ハンス・カール・ミュラー
- ブルグンドのギゼルヘル - グンテルの弟でディートリンと結婚:エルヴィン・ビスワンガー
- ベルンのディートリッヒ - 東ゴート族の王で、アッティラ王の客分:フリッツ・アルベルティ
- ヒルデブラント - 東ゴート族の騎士でディートリッヒの側近:ゲオルク・アウグスト・コッホ
- ベヒラルンのディートリン - リュディガーの娘:アニー・レットゲン
スタッフ
製作
もともとはゲルマン神話を文献にしたドイツの国民的叙事詩の『ニーベルンゲンの歌』は、ドイツ人の精神的、文化的原型と言える。フリードリヒ・ヘッベルの戯曲や、リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環]』によって、具体的なイメージとなり、広く民族の心に定着していたのを、1890年にウィーンに生まれたフリッツ・ラング監督が、1924年にこの叙事詩を「ジークフリード」と「クリームヒルトの復讐」という長編二部作にまとめて映画化した[2]。
いずれも主に『ニーベルンゲンの歌』に基づいているが、ジークフリートの若い頃に関しては北欧の物語も取り入れられている[要出典]。
脚注
- ^ a b 岡田晋『映画史上ベスト200シリーズ・ヨーロッパ映画200』、キネマ旬報社刊、1992年5月30日発行(30-31ページ)
外部リンク