ナベコウ(鍋鸛[2]、Ciconia nigra)は、鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属に分類される鳥類。
アフリカ大陸やユーラシア大陸に分布し、アフリカ大陸南部やユーラシア大陸の中緯度地域で繁殖する。冬季になると越冬のためアフリカ大陸中部やユーラシア大陸南部へ渡る。南アフリカの北部では留鳥として周年生息する。日本では冬季にまれに飛来した例[4](まれな冬鳥もしくは迷鳥)がある。
全長95 - 110センチメートル[3]。翼長52 - 60センチメートル[2]。全身は緑色や紫色の光沢がある黒[3]。種小名nigraは「黒い」の意で、英名(black)と同義。胸部から腹部・尾羽基部の下面を被う羽毛(下尾筒)は白い[3]。
眼の周囲に羽毛がなく、赤い皮膚が裸出する[2]。嘴や後肢の色彩は暗赤色[3]。
開けた森林内にある河川や湖、湿原などに生息する[2]。単独もしくは小規模な群れを形成して生活する[2]。
魚類、両生類、小型哺乳類、昆虫などを食べる[2]。
繁殖様式は卵生。ペアで繁殖し[2]、集団繁殖地(コロニー)は形成しない[3]。2 - 6個の卵を産む[2]。抱卵期間は32 - 38日[2]。雛は孵化してから63 - 71日で巣立つ[3]。
生息数の推移は不明だが、分布が非常に広域で2017年現在は種として絶滅のおそれは低いと考えられている[1]。森林伐採による営巣木の減少、ダム建設や排水・農地開発による生息地の破壊、農薬による中毒、電線などによる衝突死、狩猟などによる影響が懸念されている[1]。
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