ナウカン人

ナウカン人
Naukan
Нывуӄаӷмит
ナウカン英語版村の2000年前の竪穴建物
総人口
510人 (2010年)[1]
居住地域
ロシアの旗 ロシア チュクチ自治管区[2]
言語
ロシア語 - ナウカン語 - チュクチ語
宗教
伝統的な部族宗教
関連する民族
ユイットシベリアユピック)、チャプリノ人

ナウカン人(ナウカンじん、英:Naukan (またはNaukanski))は、シベリア先住民族ユイットシベリアユピック)の一派で、チュクチ自治管区に居住する[1]

概要

エスキモー・アレウト語族ユピック諸語の一つであるナウカン・ユピック語を話すが、多くのナウカン人は現在、ロシア語あるいはチュクチ語を話す[1]

ナウカン人は伝統的に哺乳類、主にクジラを狩っていた[3]。クジラは住民の保護、幸運、繁栄と引き換えに、村から最も美しい女性を連れ去るという言い伝えがあった[4]

ナウカン人は2000年前からベーリング海沖に居住しており、かつてはラトマノフ島デジニョフ岬に住んでいた。ユーラシア大陸最東端沿岸には、ナウカン人が伝統的に暮らすナウカン英語版村があったが、1958年ソビエト連邦によって強制的に移住させられた[5]。現在ナウカン英語版村は廃墟になっており、ナウカン人は現在チュクチ自治管区ロリノ英語版に暮らしている。

関連項目

脚注

  1. ^ a b c "Yupik, Naukan." Ethnologue. Accessed 9 Feb 2014.
  2. ^ "Asiatic Eskimos - Settlements." Countries and Their Cultures. Accessed 9 Feb 2014.
  3. ^ Ainana, Ludmila, Tatiana Achirgina-Arsiak, and Tasian Tein. "Northeast Siberian." Alaska Native Collections. Accessed 9 Feb 2014.
  4. ^ ロシアのチュクチ自治管区の不気味な廃村からアラスカを望む(写真特集)”. RUSSIA BEYOND (2022年2月21日). 2022年10月22日閲覧。
  5. ^ The end of “Eskimo land”: Yupik relocation in Chukotka, 1958-1959 Archived 2011-08-18 at the Wayback Machine.