トラベルカード・ゾーン1(英語: Travelcard zone 1)は、ロンドン交通局が設定した、ロンドン地下鉄、ロンドン・オーバーグラウンド、ドックランズ・ライト・レイルウェイ[1]、ナショナル・レール[2]の運賃計算に使用されるゾーンのうち、中心部にあるゾーンである。ほとんどの場合、ゾーン1を通過するルートは、同じ距離のゾーン1を通過しないルートに比べて高い運賃設定がされている[3]。ゾーン1にはセントラル・ロンドンの全ての地区、主な観光地のほとんど、主なターミナル駅、シティ・オブ・ロンドン、ウエスト・エンドが含まれており、東西に約6マイル (9.7 km)、南北に約4マイル (6.4 km)、面積は約45平方キロメートルとなっている[4]。
背景
ロンドンは同心円状になっている6ゾーンに分けられており、うちゾーン1はサークル線の循環部分を取り巻くような形で、シティ・オブ・ロンドン、ウエスト・エンド、ホルボーン、ケンジントン、パディントンが含まれている。(ただし、ゾーン1に含まれている駅のうち、オールド・ストリート駅、エンジェル駅、ピムリコ駅など合計15駅はサークル線上でもその円の中にも含まれていない。)ロンドン地下鉄の路線はいずれもゾーン1に停車駅がある。ゾーン1は各駅間の距離の近さが特徴となっており、うちコヴェント・ガーデン駅とレスター・スクウェア駅は300mしか離れておらず、鉄道網の中でも最も近い距離となっている[5]。沿革としてはまず1981年10月14日に「シティ」と「ウエスト・エンド」という運賃ゾーンが制定されており、1983年には両ゾーンが合併してゾーン1となった[4]。
駅の一覧
下記は現行の運賃ゾーン1か、1981年から1983年のシティとウエスト・エンド運賃ゾーンに属する鉄道駅の一覧である。
脚注
関連項目