トガリネズミ形類
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分類
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学名
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Soricomorpha Gregory, 1910
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トガリネズミ形類 (Soricomorpha) は、哺乳綱真無盲腸目に分類される側系統群。以前は哺乳綱の目の一つであるトガリネズミ形目とされていた[1]。かつては旧食虫目(モグラ目、正確には無盲腸目)という大きな目に含まれるトガリネズミ形亜目であったが、食虫目が単系統ではないことが分かり、2005年にはアフリカトガリネズミ目、ハネジネズミ目、ハリネズミ形目が分離され、下記に示す4つの科が残ってトガリネズミ形目となった(食虫目自体は廃止された)[2]。トガリネズミ形目とハリネズミ形目は近縁だが異なる系統であると考えられていたが[2]、のちにトガリネズミ科とハリネズミ科を姉妹群とする複数の系統解析が得られ、トガリネズミ形目は側系統群として真無盲腸目にまとめられた[3]。
トガリネズミ形類で最小の種はコビトジャコウネズミ Suncus etruscus で体長が約3.5cm、体重が2gに過ぎない。最大の種はキューバソレノドン Solenodon cubanus で体長は32cm、体重は1000gある。
分類
出典
- ^ 本川雅治、下稲葉さやか、鈴木聡 「日本産哺乳類の最近の分類体系 ―阿部(2005)とWilson and Reeder(2005)の比較―」『哺乳類科学』第46巻 2号、日本哺乳類学会、2006年、181-191頁。
- ^ a b Hutterer, Rainer (2005-11-16). in Wilson, D. E., and Reeder, D. M. (eds): Mammal Species of the World, 3rd edition, Johns Hopkins University Press, 220-311. ISBN 0-801-88221-4.
- ^ Neal Woodman, “American Recent Eulipotyphla: Nesophontids, Solenodons, Moles, and Shrews in the New World,” Smithsonian Contributions to Zoology. Number 650, Smithsonian Institution Scholarly Press, 2018, Pages 1-107.