チルパン(ブルガリア語: Чирпа̀н, Chirpan)は、ブルガリア中南部のスタラ・ザゴラ州にあるテキルスカ川沿いの町である。同名の基礎自治体(オプシュティナ)の行政の中心地である。2013年12月時点で、人口は15,109人[2]であり、2009年12月の16,355人[3]から減少している。
スレドナ・ゴラ山脈南東のチルパン高地を流れるマリツァ川の北に位置する。ブドウ栽培が盛んでワイナリーが多い。
歴史
古代ローマ時代の居住地Sherampolが起源であり、15世紀初めに再興された。現在の名前は、ローマ時代の者に由来していると考えられる。アレクサンドリアのアタナシオスがサルディカ会議から戻ると、344年ごろに今日のチルパン付近にヨーロッパで初めてのキリスト教修道会を創設した。カラスラでは、考古学的な発掘作業が行われている。オスマン時代のブルガリアでは、チルパンは工芸と農業で知られていた。1928年4月18日には、大きな地震の被害を受けた。
オスマン帝国の軍人アブデュルケリム・ナディル・パシャ、生家が博物館となっている詩人のペヨ・ヤヴォロフ、生家が民族復興期の建築様式である画家のゲオルギ・ダンチョフなどがチルパンの出身である。
気候
Chirpanの気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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平均最高気温 °C (°F)
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2 (35)
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4 (39)
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11 (51)
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17 (63)
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23 (73)
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27 (80)
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30 (86)
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31 (87)
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28 (82)
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19 (67)
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11 (51)
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6 (42)
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17 (63)
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平均最低気温 °C (°F)
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−7 (20)
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−6 (22)
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−1 (31)
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4 (40)
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10 (50)
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15 (59)
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16 (60)
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16 (60)
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12 (54)
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8 (46)
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2 (36)
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−3 (26)
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6 (42)
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降水量 mm (inch)
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33 (1.3)
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30 (1)
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74 (2.9)
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81 (3.2)
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46 (1.8)
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46 (1.8)
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69 (2.7)
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50 (2)
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8 (0.3)
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58 (2.3)
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50 (2)
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13 (0.5)
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554 (21.8)
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出典:Weatherbase [4]
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経済
基礎自治体内には、2009年時点で23,470人[5]が住んでおり、その3分の2が町に住んでいる。土地の53%は耕作地であり、小麦、ヒマワリ、綿花、ブドウ、果樹などを栽培している。テキルスカ川沿いの鳥類の生息地を保護するため、139haに及ぶNatura 2000特別保護区域が設定されている[6]。
命名
南極地域のサウス・シェトランド諸島にあるリヴィングストン島のチルパン峰(Chirpan Peak)は、この町の名前に因んで命名された。
脚注
- Diamante, Vincenzo (1975) Bulgaria: storia, vita, folclore e tutte le informazioni utili al turista Valmartina, Firenze, OCLC 3841667 (in Italian);
- Kondarev, Nikola (1987) Istoriia na Chirpan i Chirpansko Izd-vo na Otechestveniia front, Sofia, OCLC 19857260 (in Bulgarian);
外部リンク