ソワソン伯(ソワソンはく、フランス語:Comte de Soissons)は、フランスの伯爵。
概要
9世紀から14世紀までヴェルマンドワ伯エルベール2世の子孫により継承された。婚姻により伯領はジャンヌ・ダヴェーヌ(エノー伯ジャン2世孫)へ、さらにシャティヨン家のブロワ伯ルイ2世に継承されたが、息子ギー2世は1367年にソワソン伯領をアンゲラン7世・ド・クシーに売却した。アンゲランの娘マリーは伯領の一部をオルレアン公ルイ・ド・ヴァロワに売却し、ルイの孫がフランス王ルイ12世となったため、ソワソン伯領は王領に併合された。
1413年に、マリーとアンリ・ド・マルルの1子ロベールは、バル公位を失った補償として、マルル伯位およびソワソン伯位を手に入れ、ソワソン伯位はロベールの子孫により継承されたが、最後のソワソン伯ウジェーヌ・ド・サヴォワ=カリニャンが1734年に死去した後は、伯領は王領に併合された。
歴代ソワソン伯
カロリング家
ノルマンディー家
1141年、ルノー3世はソワソン伯領を従兄弟イヴ2世・ド・ネールに譲り、修道士となった。
ネール家
- イヴ2世・ド・ネール(1178年没) - 1141年にソワソン伯となる
- コノン(1180年没) - イヴ2世の甥
- ラウル1世(1235年没) - コノンの弟、ドルー伯ロベール1世の娘アデルと結婚
- ジャン2世(1270/2年没) - ラウル1世の子、シャルトルおよびアンボワーズの女子相続人マオーと結婚
- ジャン3世 - ジャン2世の子
- ジャン4世 - ジャン3世の子
- ユーグ - ジャン4世の弟
- マルグリット(1350年没) - ユーグの娘、ジャン・ダヴェーヌ(エノー伯ジャン2世の子)と結婚
アヴェーヌ家
シャティヨン家
ギー2世は1367年7月15日にソワソンをアンゲラン7世・ド・クシーと結婚したイザベラ(イングランド王エドワード3世の娘)に譲渡した。
ヘント家
マリーは伯領の一部をオルレアン公ルイ・ド・ヴァロワに売却した。
ヴァロワ=オルレアン家
スカルポン家
ヴァロワ=オルレアン家
ルイ12世は領有していたソワソン伯領の一部を王領に併合した。
ルクセンブルク=リニー家
ブルボン家
サヴォイア家
1734年、ソワソン伯領はフランス王領に併合された。
参考文献
- Jean Favier: Dictionnaire de la France médiévale. Hachette, Paris 2005, ISBN 2-01-145278-3 (Carré Histoire 58 Les Dictionnaires Historiques), Stichwort „Soissons“.
- Detlev Schwennicke: Europäische Stammtafeln.
関連項目