スナホリガニ科(砂掘蟹科、Hippidae)は、十脚目の甲殻類の科の一つである。
分布
クダヒゲガニ科 Albuneidae と近縁で、それらとともに通常、スナホリガニ上科 Hippoidea に加えられる[2]。スナホリガニ科は3つの属 Emerita属 Emerita, スナホリガニ属 Hippa, Mastigochirus属 Mastigochirus からなる[1]。これらは砂に潜り[2][注 1]、北極と南極を除く世界中で見られる[3]。
日本沿岸では、すべてスナホリガニ属に属する3種、スナホリガニ Hippa marmorata (Hombron & Jacquinot, 1846)[注 2]・ハマスナホリガニ H. truncatifrons (Miers, 1878)・ミナミスナホリガニ H. adactyla (Fabricius, 1787) が記録されている[6][5][7]。
名称
方言名として、琉球方言(琉球語)でのカーミーグァーがある[4][8]。これは体が楕円形で亀(カーミー)に似ているうえに小さいことから指小辞の“グァー”を付けてこう呼ばれているということである[8]。またはスナガメとも。
英語圏では、一般に“sand flea(スナノミ)[注 3]”または“sand crab(スナガニ)”あるいは“mole crab(モグラガニ)”として知られている[11][12]。
脚注
注釈
出典