ジラールの伝説は、1878年、ルーマニアのP・マイヤーによる『ジラール・ド・ルシヨンの生涯』(Vita Girardi de Roussillion)などで語られている。その起源は12世紀初めから終わりころの武勲詩、『ジラール・ド・ルシヨン』である。この物語は860年代のジラールを元にして、おそらくヴェズレーあたりの修道士によって執筆されたと考えられている。この文献はプロヴァンス方言まじりのフランス語で書かれている。また、『ジラール・ド・ルシヨン』は初期のブルゴーニュの詩をも元にしていると考えられており、14世紀のロマンスにあるアレクサンドル格の要素も導入されている。
ジラールの信心深さ、妻のベルトの勇敢さ、そしてシャルルとの戦争などの伝説は文学作品の題材となった。しかし、叙事詩『ジラール・ド・ルシヨン』では史実は歪曲され、義兄弟の間柄であるカール・マルテルに反逆する役割を与えられて、南フランスの伝説の影響で、ジラールはギラン・ド・モングラン(en:Garin de Monglane)の息子という設定になっている。また、13世紀、ベルトラン・ド・バール=シュル=オーブによる『ジラール・ド・ヴィエンヌ』(en:Girart de Vienne)ではヴィエンヌがシャルルマーニュに包囲されるという物語になっている。また、イタリアの物語では異教徒の軍隊を率いてシャルルマーニュと戦う、というものも存在する。