『ショート・カッツ』(Short Cuts)は、1993年制作のアメリカ映画。レイモンド・カーヴァーの作品を元に、ロサンゼルスに住む22人の登場人物の人間模様を描く。
ヴェネツィア国際映画祭にて金獅子賞を受賞している。
元になったとされるカーヴァーの作品は以下のとおり。「隣人」「ダイエット騒動」[2]「ビタミン」「頼むから静かにしてくれ」「足もとに流れる深い川」「ささやかだけれど、役にたつこと」「ジェリーとモリーとサム」「収集」「出かけるって女たちに言ってくるよ」の9編の短編小説と詩「レモネード」。なお、これらを収録した単行本『Short Cuts: Selected Stories』(ヴィンテージ・ブックス、1993年9月)が映画公開に先立って出版されている。同書には収録されなかったが、「菓子袋」も『ショート・カッツ』の題材に使われている。
ストーリー
カリフォルニアのある町。車に当たった坊やが、心配する運転者を無視して帰宅すると、その家は有名アナウンサー宅で、信頼できる医者に治療してもらうことになったが、母は心配で、ケーキ屋からの電話に辛く当たってしまうと、そのケーキ屋はイタズラ電話を繰り返すが、いっぽう坊やの治療をする医者はコンサートで出会った夫婦とバーベキューパーティをする約束をしてしまい、その夫婦の夫が仲間と釣りに行くと死体が川に浮かんだりしていて、なんだかんだで大地震とともに終幕。
キャスト
関連項目
- 『夢見る頃を過ぎても』:日本のテレビドラマ。大学生たちが観る映画がドラマの鍵になるが、その中の一本として、本作がある。シニカルな調子の本作なのに、登場人物の一人が「子供が事故死しちゃって泣けたわ~」などというズレた感想を言うくだりがある。葉月里緒菜ら出演。
- 村上龍:『ライン』という作品が、本作からインスパイアされている。
- 村上春樹:『やがて哀しき外国語』所収のエッセイ「「カーヴァー・カントリー」を描くロバート・アルトマンの迷宮映画 」には、村上がアルトマンによる試写会に招かれた際のエピソードおよび本作の感想が記されている[3]。
脚注
外部リンク
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