シネプレックス株式会社(Cineplex inc.)とは、シネマコンプレックスの「シネプレックス」や単館系映画を上映するミニシアター「ガーデンシネマ」を運営していた会社である。
角川書店の子会社であったが、2013年3月29日にユナイテッド・シネマの親会社であるユナイテッド・エンターテインメント・ホールディングスに譲渡され[1]、同年6月1日にユナイテッド・シネマ株式会社に合併し消滅した[2][3]。
概要
1996年12月6日に映画興行・制作・商品化権管理を目的とした日本ヘラルド映画株式会社の子会社・ヘラルド・エンタープライズ株式会社として設立。
2007年3月1日に親会社の商号が角川映画となり「ヘラルド」が無くなったのと合わせて商号を角川シネプレックス(かどかわシネプレックス)に変更。2013年3月29日にユナイテッド・エンターテインメント・ホールディングスに譲渡されたことにより、社名から「角川」が無くなり消滅した。
沿革
- 1977年(昭和52年) - 映画興行・制作・商品化権管理を目的として東京都港区新橋に創業。
- 1993年(平成5年) - 本社を中央区銀座に移転。
- 1994年(平成6年) - 「恵比寿ガーデンシネマ1・2」を恵比寿ガーデンプレイス内にオープン。
- 1996年(平成8年)12月6日 - 法人設立[1]。
- 1997年(平成9年) - ヘラルド・エンタープライズ株式会社が興行事業を開始。「梅田ガーデンシネマ1・2」を梅田スカイビル内にオープン。
- 1999年(平成11年) - シネマコンプレックス1号店として「シネプレックス平塚」をオープン。
- 2000年(平成12年) - 北日本ヘラルド興業株式会社[4]を吸収合併。「シネプレックスつくば」、「シネプレックス小倉」の計2店舗をオープン。
- 2002年(平成14年) - 「シネプレックス幕張」、「シネプレックス旭川」の計2店舗をオープン。
- 2004年(平成16年) - 「シネプレックスわかば」、「シネプレックス熊本」2店舗をオープン。
- 2005年(平成17年) - 本社を千代田区平河町に移転。角川グループホールディングスの傘下に入る。
- 2006年(平成18年) - 「シネプレックス幸手」、「シネプレックス水戸」、「シネプレックス枚方」、「新宿ガーデンシネマ」の計4店舗をオープン。
- 2007年(平成19年)3月1日 - 社名を「角川シネプレックス株式会社」に変更。「シネプレックス岡崎」をオープン。
- 2008年(平成20年) - 「新宿ガーデンシネマ」の名称を「角川シネマ新宿」に変更。
- 2011年(平成23年)
- 1月 - 角川映画が角川書店に吸収合併されるのに伴い、角川書店の子会社となる。「恵比寿ガーデンシネマ1・2」閉館。
- 2月 - シネカノン有楽町1丁目跡に「角川シネマ有楽町」を開館。
- 2013年(平成25年)
- 3月29日 - ユナイテッド・エンターテインメント・ホールディングスに譲渡し、社名を「シネプレックス株式会社」に変更。「角川シネマ新宿」、「角川シネマ有楽町」のみ角川書店の直営として残る。
- 6月1日 - ユナイテッド・シネマ株式会社と合併し消滅。
映画館
現存する「シネプレックス」についてはローソン・ユナイテッドシネマを参照のこと。
閉館した映画館
譲渡した映画館
以下の2館は、角川シネプレックスがユナイテッド・エンターテインメント・ホールディングス傘下となった際に、角川書店(現:KADOKAWA)直営となった。
旧「新宿文化シネマ」の跡地に2006年12月9日「新宿ガーデンシネマ」としてオープン。2008年6月14日に「角川シネマ新宿」に改称。
2018年7月、アニメ専門シアターへとリニューアルすると同時に現館名に改称。スクリーン2を廃止し1スクリーン化したが、わずか5年後の2023年8月24日を持って営業終了[5]。跡地は同年11月16日よりキノフィルムズに譲渡され「kino cinéma 新宿」となった[6]。
旧「シネカノン有楽町1丁目」の跡地に2011年2月19日オープン。全席指定・各回入替制を導入している。
関連会社
脚注
外部リンク