サナリィサナリィ(S.N.R.I.: Strategic Naval Research Institute)、 正式名称:海軍戦略研究所(かいぐんせんりゃくけんきゅうじょ)は、アニメーション映画『機動戦士ガンダムF91』及びその関連作品に登場する、架空の団体である。 宇宙世紀0100年以降のモビルスーツ最先端技術開発を主導し、その技術力はアナハイム・エレクトロニクスを凌駕する[1]。 機関の概要サナリィは地球連邦軍の兵器研究・開発機関で、ガンダムF91を始めとしたFシリーズのMSを作り出した[2]。サナリィとは、STRATEGIC NAVAL RESEAERCH INSTITUTEの略で、海軍戦略研究所の通称である[2]。『ガンダムF91』の主人公であるシーブック・アノーの母親であるモニカ・アノー博士は、バイオ・コンピュータの開発のため、このサナリィで研究を続けておりF91の開発に寄与した[2]。 社歴戦略戦術研究所へ改名企業としての歴史は旧世紀にまで遡り、宇宙島建設企業連合体の一員としてサイド1建設に携わった企業(当時の企業名は不明)が基になっている。その後地球連邦軍設立に伴いその諮問機関として地球連邦政府に自社株の大半を買収された後、公社として半官半民の企業となり戦略戦術研究所に改名。地球連邦政府に軍事支出、戦略、兵器の将来的展開等の助言をし、地球連邦政府(地球連邦軍ではなく)の信頼を得ている。[要出典] 連邦軍の戦略兵器研究分野で発展を見せる一方、軍需技術・機器の民間への払い下げの業務も行っていた。その主な顧客であった事と、前身企業時代の関係からコロニー公社との結びつきが強く、連邦軍の内部組織でありながら公社同様の中立性を保つ為、戦術機動兵器の開発には関与してこなかった。[要出典] 漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、0090年頃の戦略戦術研究所が登場。戦闘データの解析を依頼されている他、将来的にはMS開発を行うという憶測も流れており、アナハイム社が関心を寄せる描写がある。 海軍戦略研究所として再編宇宙世紀0093年3月12日に終結した「第二次ネオ・ジオン抗争」から半年後の同年9月に戦略戦術研究所は再編され、「海軍戦略研究所」へと改名された[3]。 漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ (F90FF)』によれば、これはエンゲイスト・ロナ議員の肝いりであるとされる。 MS開発への着手組織がサナリィへと改名してからはMS用小型核融合炉の研究に着手。この技術を用いて宇宙世紀0096年までに連邦軍の要求を受け特殊用小型MSであるロトの開発に成功、『機動戦士ガンダムUC』では同機が地球連邦軍特殊部隊「ECOAS」に配備されている。 MSの小型化を提言、開発への着手宇宙世紀0102年 ~『サナリィ、連邦政府にMSの小型化を提言』[4]。 宇宙世紀0102年、サナリィの軍諮問機関部門が軍事費の肥大化に喘ぐ地球連邦政府に対し、モビルスーツ(MS)の小型化を提言する。当時のMSは高性能化に伴いサイズが巨大化する一方であり、それによりMSを運用・維持する為の母艦やメンテナンス設備なども改修・新造する必要が生じており、軍事費を増大させる要因となっていた。提言の一方で、サナリィは小型MSの基礎研究を実施し、宇宙世紀0107年頃にはミドルMSに核融合炉を搭載したF50Dを誕生させた。 連邦軍の要求を受け、小型MSの開発は軍事兵器の主力開発メーカーであるアナハイム・エレクトロニクスに委託された。しかし同社は軍事費の高騰によって利潤を得ていた面があり、小型MSの開発には消極的であった。軍からの再三の要求により、発注から5年の開発期間を経てようやく完成させたアナハイム製MSがヘビーガンであったが、その性能は当初の目標水準を満たしていなかった。アナハイム社は軍事費削減による減収を避ける為、ヘビーガンがMS小型化の技術的限界であると臭わせる事により、現状維持となるよう地球連邦軍に働きかけた。 一方サナリィが小型MS開発を提案した背景には、地球連邦政府の軍事費削減によって生じる余剰予算を自身の主分野であるコロニー再建計画、新型コロニーの研究・開発費用に回してもらう狙いがあった。つまりMS小型化計画案はコロニー公社と結び付きの強いサナリィにとっては一石二鳥の案であり、宇宙民にとっても有益な計画であった。そして何より地球連邦政府にとっては軍事費削減を推進できる喜ばしい案であり、三者が有益となる計画であった。戦禍が地球圏から長らく遠ざかっていた事で、戦時の中立性への配慮を不要と考え、更にヘビーガンの件でアナハイムに見切りをつけたサナリィは軍事用MS事業への参入を決定した。 『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより』の二巻では、主人公であるカイ・シデンを中心に宇宙世紀0105年のサイド3における「一年戦争展」プレオープンが描かれ、同イベントにはAE社のウォン・リーも参加していて、彼との話においてサナリィはここの所MS開発に力を注いでいてもっと本格的に軍事MS開発事業へ進出する気であることが語られた[5]。また、ウォンがサイド3へ寄る前に24バンチ(タイガーバウム)へ寄った所ルオ商会の連中が牛耳っており、そのお膳立てをしたのがサナリィであるという噂も立っていた。なぜならサナリィは昔からコロニー公社との繋がりが深く、ルオはそこに目をつけて投資をしていたのだろうとウォンは推測していた[6]。カイはかつてのWB隊仲間であるジョブ・ジョンとも再会した。この頃のジョブは既にサナリィに所属していて、カイとの思い出話に花を咲かせつつもこのコロニー内警備にはサナリィのMSが多く試験採用されていることも明かしている[7]。 次期主力MS開発コンペでの勝利宇宙世紀0111年10月「連邦軍、次期主力MS開発を決定。サナリィのF(フォーミュラー)90シリーズがAE社のMSA-0120を下し正式採用となる。」[3]。 宇宙世紀0111年にはサナリィのフォーミュラ計画より生み出されたF90とアナハイムの開発したMSA-0120とで次期主力機の座を賭けたコンペティションが行われた。1次審査は設計データを元にしたコンピュータシミュレーションで行われ、MSA-0120モデルは最大出力と耐弾性で勝っていたが、F90モデルが運用コストや機動戦力比等に優れ総合評価で高ポイントを得た[8]。さらに、2次審査のテストヘッド同士による模擬戦でF90が完勝し、審査官に大きな感銘を与えた[8]。 これによりサナリィの機体が次期主力機として決定したが、量産化にあたり「元々研究機関であるサナリィの生産能力はそれ程高くない」というアナハイム社と関係する政治家のロビー活動や、連邦軍と長年の関係があるアナハイムへの配慮及び連邦軍の一部幹部の思惑により、サナリィが設計を行ったF70をアナハイムがOEMという形でF71として生産するという体制が取られる事となった。 フロンティア・サイドでの騒乱
宇宙海賊クロスボーン・バンガードへの支援
ザンスカール帝国による接収
ザンスカール帝国への対抗
サナリィの部門構成
サナリィの施設
代表的な人物
主な開発モビルスーツ
※次期主力機開発計画「フォーミュラ計画」で開発された機体にはFのコードが付けられる。
脚注
参考文献
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