サッカーのフランス代表チーム(フランス語: Equipe de France、エキップ・ド・フランス)は国際サッカーにおいてフランス国家を代表する。フランスサッカー(英語版)の競技連盟であるフランスサッカー連盟(フランス語: Fédération Française de Football、フェデラシオン・フランセーズ・ド・フットボル)が代表チームを編成し、チームはヨーロッパを管轄する団体であるUEFAの一員として試合に臨む。
1904年5月1日、フランス代表はベルギー代表と初の公式な国際試合を行った[1][2]。
この試合以来、800人以上の選手がフランス代表チームでプレーしてきたが、本稿では1914年3月29日のイタリア代表との試合[3] で初めて代表チームで20試合に出場した選手となった ジャン・デュクレ(フランス語版)に始まり、キャップ数20以上の選手について述べる。デュクレはまた、フランス代表チームで初めて常任の主将(英語版)でもあった[4]。デュクレの出場試合数は後にディフェンダーのレイモン・デュブリー(フランス語版)とゴールキーパーのピエール・シャイリゲス(フランス語版)の二人が越えていった。二人は共に1925年まで代表チームでプレーした[5]。デュブリーはキャップ数31で代表選手としてのキャリアを終え[6] 、その3年後に代表チームから引退した。デュブリーのキャップ数はジュール・ドヴァク(フランス語版)によって超えられる。ドヴァクは41試合に出場してキャリアを終えた[7] 。ドヴァクは、1938年にエドモン・デルフール(フランス語版)に並ばれ、翌1939年にエティエンヌ・マットレ(フランス語版)に更新されるまでの約10年間、フランス代表における最多試合出場者であった。マットレの出場試合数は約20年後、スタッド・ランス在籍歴を持つ二人のディフェンダー、ロジェ・マルシュ(フランス語版)とロベール・ジョンケによって超えられている[8][9]。 マルシュは63試合に出場、ジョンケの出場記録である58試合に5試合分勝っているだけであったが、このマルシュの記録はその後24年間フランス代表の最多出場記録であり続けた。24年間はフランス代表チームにおいて、記録が打ち立てられてから破られるまでの最長期間である。マルシュの記録はマリユス・トレゾールによって更新された。トレゾールは1983年10月にスペイン代表との国際親善試合に出場したが、この試合でマルシュの記録を超えたのである[10][11]。
トレゾールはこの試合の後、フランス代表の試合に1試合のみ出場した。彼の代表キャップ数65は、ディフェンダーのマキシム・ボシスとミッドフィールダーのミシェル・プラティニが超えている[12][13]。ボシスは1986 FIFAワールドカップの予選大会期間中にトレゾールの出場試合数を上回った。プラティニはワールドカップの本大会期間中に、かつてマルセイユとボルドーでプレーした選手の記録を超えた。そしてこの大会でフランス代表は第3位となった。ボシスとプラティニの二人はどちらも大会終了後しばらくして代表チームから引退した。ボシスは代表キャップ数76でプラティニのそれを4試合分上回り、記録保持者としてキャリアを終えたのである。そのボシスの記録は6年後の1992年にマニュエル・アモロスが更新した。アモロスはフランス代表の試合に82試合出場した後代表でのキャリアを終えた[14][15]。UEFAチャンピオンズリーグ 1992-93 決勝にて勝者であるオリンピック・マルセイユには、控え選手を含めると10名のフランス代表経験者[脚注 1]が出場した。この10名のうち、マルセル・デサイー、ディディエ・デシャン、ファビアン・バルテズの3名は1998 FIFAワールドカップで優勝を経験した。デサイーとデシャンは後にFIFAセンチュリークラブ(英語版)にも選ばれている。FIFAセンチュリークラブには代表キャップ数100以上の選手が含まれる。UEFA EURO 2004が終了し、デサイーがフランス代表における最多出場記録保持者となった[16][17]。この結果、デサイーはフランス本土ないし海外領土以外で出生した初のフランス代表記録保持者にもなっている。
現在のフランス代表チームにおける出場記録保持者はリリアン・テュラムである。テュラムは1994年から2008年までフランス代表でプレーし、キャップ数142を保持している[18]。テュラムは2006 FIFAワールドカップグループリーグでのトーゴ代表との試合でデサイーの記録を破った[19]。テュラムはまた、トレゾールに続く2人目の海外県出身の記録保持者でもある。トレゾールとテュランはどちらもグアドループ生まれである[20]。
選手一覧
出場試合数と得点数はFIFAワールドカップ、UEFA欧州選手権、FIFAコンフェデレーションズカップおよび予選大会、国際親善試合を基に集計されている。選手は代表キャップ数が多い順に掲載されているが、キャップ数が同数の選手が複数いる場合は得点数が多い選手の順で掲載する。2015年10月11日付の統計を基にしている。
脚注
- ^ この大会の後に代表に招集された選手を含む。
- ^ 代表チームで現在も出場している、またはチームに招集されている選手、代表チームから引退していない選手を指す。
文献
関連項目