コーカサス山脈(コーカサスさんみゃく、英: Caucasus Mountains)は、黒海からカスピ海まで東西に走る山脈である。ロシア語からカフカース山脈とも呼ばれる。ロシアでは大カフカース山脈(Большой Кавказ)と呼び、南の小カフカース山脈(Малый Кавказ)と区別している。
ギリシア神話ではコーカサスは世界を支える柱のうちの一つで、ゼウスがプロメーテウスを鎖で繋いだ場所でもある。
アラビアプレートが北上して作られた造山帯である。
大コーカサス(カフカース)山脈
ウラル山脈、カスピ海とともにアジアとヨーロッパの境をなす。山脈の北はロシア連邦領で北コーカサス地方とよばれ、南はジョージアとアゼルバイジャンの領土で南コーカサス地方とよばれる。西側にヨーロッパ最高峰のエルブルス山(5642 m)やカズベク山(5033 m)などの高峰が集まる。アルプス・ヒマラヤ造山帯に含まれる新期造山帯である。
小コーカサス(カフカース)山脈
アルメニア北部を通る山脈で、カピジク山(3904 m)が最高峰。ただし、やや南にあるアラガツ山(4090 m)やアララト山(5165 m)も小コーカサスに含めることがある。
コーカサス山脈と周辺の有名な山
以下の山は国境問題などで名称や国名が変わる可能性がある。
- アララト山 -コーカサス山脈の南にある『旧約聖書』でノアの箱舟がたどり着いたという山。国境問題・宗教問題を抱える。
脚注
関連項目
外部リンク
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