コマルカ・ドス・アンカーレス(Comarca dos Ancares)はガリシア州ルーゴ県のコマルカで、同県の東部に位置する。
バラージャ、ベセレアー、セルバンテス、ナビア・デ・スアルナ、アス・ノガイス、ペドラフィータ・ド・セブレイロの6自治体によって構成される。
隣接するコマルカは、北がコマルカ・ダ・フォンサグラーダ、西がコマルカ・デ・ルーゴとコマルカ・デ・サリア、南がコマルカ・デ・キローガである。また、東はアストゥリアス州と、カスティーリャ・イ・レオン州のレオン県に接している。
面積は1,048.7km²で、2010年の人口は11,837人(2007年:13,307人)。コマルカの中心地区は自治体ベセレアーのベセレアー教区のベセレアー地区。
地理
ガリシア州の最東端のカンタブリア山脈の高地に位置し、ガリシア山脈(ガリシア語版)の東部およびアンカレス山脈(ガリシア語版)に当たる。域内にはムスタリャル山(ガリシア語版)(1,924 m)、ペナロンガ山(ガリシア語版)(1,842 m)、コルノ・マルディト山(1,847 m)などの高い山がある。一帯はナビア川の上流部に当たり、多数の谷がある[1]。
コマルカ内のセルバンテス、ナビア・デ・スアルナおよびベセレアー一帯の山々にはヨーロッパダケカンバ、ピレネーオーク(英語版)、セイヨウハシバミ、セイヨウヒイラギなどの生える多様な森林があり、ヒグマ、シロツメザリガニ(英語版)、カタツムリのElona quimperiana(英語版)、キンスジサラマンダー(英語版)、カエルのDiscoglossus galganoi(英語版)、トカゲのIberolacerta monticola(英語版)とLacerta schreiberi(英語版)などの動物が生息している。2006年にユネスコの生物圏保護区に指定された[1]。
脚注
参考文献