ケイシー・リー・ローレンス(Casey Lee Lawrence, 1987年10月28日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州アダムズ郡マクシェリーズタウン(英語版)出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのセントルイス・カージナルス所属。
経歴
プロ入りとブルージェイズ時代
2010年にトロント・ブルージェイズと契約してプロ入り[1]。契約後、傘下のA-級オーバーン・ダブルデイズでプロデビュー[2]。A級ランシング・ラグナッツでもプレーし、2球団合計で16試合(先発13試合)に登板して7勝2敗、防御率2.33、61奪三振を記録した[2]。
2011年はA級ランシングとA+級ダニーデン・ブルージェイズでプレーし、2球団合計で26試合(先発25試合)に登板して14勝9敗、防御率3.04、111奪三振を記録した[2]。
2012年はA+級ダニーデンとAA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツでプレーし、2球団合計で27試合(先発24試合)に登板して9勝7敗、防御率3.87、96奪三振を記録した[2]。
2013年はA+級ダニーデン、AA級ニューハンプシャー、AAA級バッファロー・バイソンズでプレーし、3球団合計で19試合(先発18試合)に登板して4勝7敗、防御率4.53、63奪三振を記録した[2]。
2014年はAA級ニューハンプシャーでプレーし、26試合(先発22試合)に登板して9勝9敗、防御率3.69、93奪三振を記録した[2]。
2015年はAA級ニューハンプシャーとAAA級バッファローでプレーし、2球団合計で27試合に先発登板して12勝14敗、防御率4.56、97奪三振を記録した[2]。
2016年もAA級ニューハンプシャーとAAA級バッファローでプレーし、2球団合計で28試合に先発登板して8勝12敗、防御率4.17、108奪三振を記録した[2]。
2017年は開幕をAAA級バッファローで迎え、4月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビュー。5月8日にDFAとなった[4]。
マリナーズ時代
2017年5月11日にウェイバー公示を経てシアトル・マリナーズへ移籍した[5]。8月15日にアンドリュー・アルバース、サム・ガビグリオのメジャー昇格に伴い、チアゴ・ビエイラと共にオプションで傘下のAAA級タコマ・レイニアーズに降格した[6]。この年メジャーでは2球団合計で27試合(先発2試合)に登板して2勝3敗、防御率6.34、52奪三振を記録した。オフの10月31日に40人枠を外れる形でAAA級タコマへ配属された[1]後、7日にFAとなった[7]。
2018年1月16日にマリナーズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[1]。3月28日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りした[1]。
広島時代
2018年12月4日に広島東洋カープと契約を結んだ[8]。
2019年のシーズン開幕直前に祖父の葬儀に参列するため一時帰国した[9]。再来日後は2軍での調整が続いていたが、7月3日の東京ヤクルトスワローズ13回戦にNPB初登板・初先発を果たした[10]。しかし、村上宗隆に満塁ホームランを浴びるなど5回6失点の内容で敗戦投手となった[11]。結局一軍登板はこの1試合のみに留まった。11月5日に球団から来季の契約を結ばないことを通告された[12]。
独立リーグ時代
2021年3月30日、アトランティックリーグのヨーク・レボリューションと契約を結んだ[13]。
ブルージェイズ復帰
2021年5月19日、トロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、AAA級バッファロー・バイソンズに配属された[1]。
2022年5月4日にメジャー昇格し[14]、翌5日のクリーブランド・ガーディアンズ戦で4年ぶりのMLB登板を果たした。オフに新たにブルージェイズとマイナー契約を結び直したが、2023年7月17日にオプトアウトを選択し、FAとなった[15]。
カージナルス時代
2023年7月20日にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結んだ[16]。8月15日に負傷者リスト入りしたスティーブン・マッツと入れ替わり、アクティブ・ロースター入りした[17]。
選手としての特徴・人物
投球フォームはスリークォーターで、左足を大きくインステップし、柔らかいしなりを使って投げ込む[18]。制球力の高い技巧派投手で[19]、奪三振が少なく打たせて取る投球が身上[20]。持ち球はシンカーのように変化するツーシーム[21][22]、スライダー、カーブ、チェンジアップと多彩に操る[18][23]。
愛称は英語で小枝を意味する「ツイッグ」[24]。
日本では一蘭の豚骨ラーメンや森永製菓のハイチュウを気に入っていた[25][24]。
詳細情報
年度別投手成績
年
度 |
球
団 |
登
板 |
先
発 |
完
投 |
完
封 |
無 四 球 |
勝
利 |
敗
戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝
率 |
打
者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬
遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴
投 |
ボ 丨 ク |
失
点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P
|
2017
|
TOR
|
4 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
.000 |
72 |
13.1 |
21 |
2 |
11 |
3 |
0 |
7 |
0 |
0 |
14 |
13 |
8.78 |
2.40
|
SEA
|
23 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
1.000 |
192 |
42.0 |
56 |
9 |
14 |
1 |
1 |
45 |
1 |
0 |
27 |
26 |
5.57 |
1.67
|
'17計
|
27 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
3 |
0 |
0 |
.400 |
264 |
55.1 |
77 |
11 |
25 |
4 |
1 |
52 |
1 |
0 |
41 |
39 |
6.34 |
1.84
|
2018
|
11 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1.000 |
106 |
23.1 |
28 |
2 |
10 |
1 |
2 |
14 |
1 |
0 |
19 |
19 |
7.33 |
1.63
|
2019
|
広島
|
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
.000 |
23 |
5.0 |
4 |
1 |
4 |
1 |
0 |
3 |
0 |
0 |
6 |
6 |
10.80 |
1.60
|
MLB:2年
|
38 |
2 |
0 |
0 |
0 |
3 |
3 |
0 |
0 |
.500 |
370 |
78.2 |
105 |
13 |
35 |
5 |
3 |
66 |
2 |
0 |
60 |
58 |
6.64 |
1.78
|
NPB:1年
|
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
.000 |
23 |
5.0 |
4 |
1 |
4 |
1 |
0 |
3 |
0 |
0 |
6 |
6 |
10.80 |
1.60
|
記録
- NPB投手記録
- NPB打撃記録
- 初打席:2019年7月3日、対東京ヤクルトスワローズ13回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、2回裏に寺原隼人から空振り三振
背番号
- 59(2017年 - 同年途中)
- 61(2017年途中 - 2018年)
- 70(2019年)
- 62(2022年)
- 72(2023年 - )
脚注
関連項目
外部リンク