クワイトファインは日本の競走馬、種牡馬である。
来歴
父トウカイテイオー、母オーロラテルコの牡馬、鹿毛。
2024年12月現在、父トウカイテイオーの唯一の後継種牡馬であり、日本国内の種牡馬としては唯一のヘロド系種牡馬でもある。(同じヘロド系であったギンザグリングラスは2023年12月に心不全で死亡)(2025年よりヘロド系のパールシークレットが日本国内で種牡馬として繁養される見込み)
2012年5月14日、北海道の門別競馬場でデビュー。その後、福山競馬を経て、2013年に名古屋競馬にて初勝利を挙げる。
その後、南関東の浦和競馬、オーナー交代とともに船橋競馬に移籍、金沢競馬での「楽天特産品キャンペーン実施中!賞」の10着を最後に競走馬を引退、生涯戦績142戦6勝。2020年現在は、北海道新冠町のクラックステーブルに滞在している。
種牡馬としての活動
以下、基本的に産駒の情報は種付け年を基準として扱う。
種牡馬登録まで
2019年11月17日より、種牡馬入りを目指してクラウドファンディングが開始された[1][2]。2020年1月8日に目標額を達成したことがプロジェクトのツイッターアカウントにより発表され、種牡馬入りすることが決定した[3]。
2020年
2020年の種付け頭数は2頭[4]であり、うちキネオスイトピーが3回目の種付けで受胎、鹿毛の牝馬を出産したが2021年7月27日に病気のため死去している[5][6]。
当初、種牡馬登録は原則2020年度のみの予定であり、希望があれば翌年度以降も継続するとされていたが、その後1人の馬主から2020年をもって引退する牝馬をトレードする予定であることが発表、2021年度も引き続き種牡馬登録されることとなった[7]。
2021年
2021年は3頭に種付けし内2頭が受胎した[6]。翌年それぞれ牝馬を出産しており、定期登録審査を完了している[8][9][10]。
クワイエットエニフ(バトルクウ2022、幼名:カカラ)は産まれたメイタイファームから吉澤ステーブルに移り、競走馬としての育成を開始[11]。大井競馬場、真島大輔厩舎に入厩が決まった[12]。
テイオーノユメ(ママテイオーノユメ2022)は所有者が異なるが、こちらも地方競馬へ登録、能力検査を合格し競走馬として登録された[13][14]。なお、出走成績は11戦0勝[15]で、乗馬への転向が馬主より発表された[16]。
2022年
2022年も引き続き種牡馬登録され、4頭に種付けしすべて受胎に成功。翌年3頭が続けて牝馬を出産したが、ママテイオーノユメ(父:ヴァンセンヌ、母父:トウカイテイオー)が牡馬を出産した[17]。
バトルクウ2023はサマーセールにて(株)ビープロジェクトが落札[18][19]。
所有者の異なる2023年度産駒はそれぞれ、ドリームテイオー(牡馬:ママテイオーノユメ2023)[20]、イットールビー(牝馬:イットーイチバン2023)[21]、と名付けられている。また、ガレットデロワ2023は中央競馬へのデビューが予定されている。
2023年
2023年も引き続き種牡馬登録され、2頭に種付けしたが[22]、受胎に成功したのは前年に続き2度目の種付けとなったガレットデロワのみだった[23]。
翌年ガレットデロワは牝馬を出産[24]。
なお、12月22日にギンザグリングラスが死去したため、この時点で国内唯一のヘロド系直系種牡馬となった。
2024年
2024年も引き続き種牡馬登録され、バトルクウとさらにもう一頭へ種付けを行ったが、受胎に成功したのはバトルクウのみとなった[25]。
なお、2025年よりヘロド系直系種牡馬であるパールシークレットがアロースタッドに繁養される見込みとなったため、唯一のヘロド系種牡馬ではなくなる[26]。
血統
血統表
血統内に日本ダービー馬が5頭(ヒサトモを含めれば6頭)入っている。4代母レデイロックは第60回天皇賞(秋)を勝利したメジロタイヨウの全妹。クワイトファインの同血統の全姉(キューティホーク、ハツネ)がおり、繁殖入りしている。2代母オーロラシローの孫にニシノチャーミーがいる。
脚注
注釈
出典
外部リンク