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キョクアジサシ(極鯵刺、学名:Sterna paradisaea)は、チドリ目-カモメ科に分類される鳥類の一種(種)。
最も長距離の渡りをする鳥の一つとして知られ、1年のうちに北極圏と南極圏の間を往き来する。
形態
体長は35cmほどで、ハトくらいの大きさ。
成鳥の夏羽は嘴(くちばし)と足が赤、頭が黒、背中は薄い灰色。冬羽と幼鳥は嘴と足が黒く、後頭部が黒くなる。
アジサシに似ているが、嘴と足が短く見える。さらに、夏羽では嘴と足が赤いので区別できる。
生態
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ハシボソミズナギドリ(ミズナギドリ目)とともに、最も長距離の渡りをする鳥[2]の1つとして知られるキョクアジサシは、1年のうちに地球の北極圏と南極圏の間を往き来する[3]。
夏の北極圏で繁殖し、太平洋東部と大西洋東部に分かれて南半球へ渡る。
非繁殖期は夏の南極周辺海域ですごし、繁殖期にはふたたび北極圏へ渡る。
いわば「白夜を求めて旅をする」鳥で、渡りの距離は往復32,000kmにもおよぶ(距離の比較資料:1 E7 m)。一年間の距離が91,000kmに及ぶこともある。[4]
日本は渡りのルートから外れており、迷鳥としてときおり記録される程度である。
脚注・出典