カルノーの定理:三角形のそれぞれの辺の垂線が共点 であるとき、 青い部分の面積 = 赤い部分の面積
カルノーの定理 (カルノーのていり、英 : Carnot's theorem ) はラザール・カルノー に因んで名付けられた、三角形 の辺に対する垂線 が一点で交わる 必要十分条件 を示した定理である。 ピタゴラスの定理 の一般化の一つとなっている。
定理
△ △ -->
A
B
C
{\displaystyle \triangle ABC}
の3辺を
a
,
b
,
c
{\displaystyle a,b,c}
とし、そのそれぞれの
F
{\displaystyle F}
を通る垂線が
a
,
b
,
c
{\displaystyle a,b,c}
と
P
a
,
P
b
,
P
c
{\displaystyle P_{a},P_{b},P_{c}}
で交わっているとき以下の式が成り立つ。
|
A
P
c
|
2
+
|
B
P
a
|
2
+
|
C
P
b
|
2
=
|
B
P
c
|
2
+
|
C
P
a
|
2
+
|
A
P
b
|
2
{\displaystyle |AP_{c}|^{2}+|BP_{a}|^{2}+|CP_{b}|^{2}=|BP_{c}|^{2}+|CP_{a}|^{2}+|AP_{b}|^{2}}
この定理の逆も同様に成り立つ。つまり、
P
a
,
P
b
,
P
c
{\displaystyle P_{a},P_{b},P_{c}}
を
a
,
b
,
c
{\displaystyle a,b,c}
の垂線の垂足として、上の式が満足する場合、その3垂線は共点 である。したがってカルノーの定理は同値性 を持つ。
特別な場合
△ △ -->
A
B
C
{\displaystyle \triangle ABC}
を
C
{\displaystyle C}
が直角である直角三角形 として
F
=
A
{\displaystyle F=A}
とすると、
P
a
=
C
{\displaystyle P_{a}=C}
,
P
b
=
A
{\displaystyle P_{b}=A}
P
c
=
A
{\displaystyle P_{c}=A}
が従い、
|
A
P
b
|
=
0
{\displaystyle |AP_{b}|=0}
,
|
A
P
c
|
=
0
{\displaystyle |AP_{c}|=0}
,
|
C
P
a
|
=
0
{\displaystyle |CP_{a}|=0}
,
|
C
P
b
|
=
b
{\displaystyle |CP_{b}|=b}
,
|
B
P
a
|
=
a
{\displaystyle |BP_{a}|=a}
|
B
P
c
|
=
c
{\displaystyle |BP_{c}|=c}
となるのでこれは三平方の定理
a
2
+
b
2
=
c
2
{\displaystyle a^{2}+b^{2}=c^{2}}
を表す。
3つの垂線を垂直二等分線 とする、つまり
|
A
P
c
|
=
|
B
P
c
|
{\displaystyle |AP_{c}|=|BP_{c}|}
,
|
B
P
a
|
=
|
C
P
a
|
{\displaystyle |BP_{a}|=|CP_{a}|}
,
|
C
P
b
|
=
|
A
P
b
|
{\displaystyle |CP_{b}|=|AP_{b}|}
であれば、当然上式は満たされる。特に3垂線の交点は三角形の外心 である。
出典
外部リンク