この作品は、クレメンス10世の教皇在位中(1670–76)に、San Vitale近くのStaziの庭園内のヴィミナーレで発見された[2]。ベネディクトゥス14世は1752年にStazi家からこの作品を購入し、カピトリーノ美術館に寄贈し[3]、カンピドリオにあるPalazzo Nuovoの1階にある"the cabinet of Venus"と呼ばれる独自の場所に収められている。
トレンティーノ条約(英語版)の条件に基づき、ナポレオンによりパリに移された。ナポレオンは、現在のコンピエーニュ城(英語版)にいたジョゼフ・シナール(Joseph Chinard)に大理石のレプリカの作成を依頼した。オリジナルが1816年にカピトリーノ美術館に返還されたとき[4]、ナポレオン時代に代わりとなっていた石膏模型がイギリスに輸送され、これをジョン・フラクスマンが自身の学生たちに称賛している(Haskell and Penny 1981:319)。
Haskell, Francis and Nicholas Penny, 1981. Taste and the Antique: The Lure of Classical Sculpture 1500-1900. Yale University Press. Cat. no. 84.
Helbig, Wolfgang. Führer durch die öffentlichen Sammlungen klassischer Altertümer in Rome. 4th edition, 1963–72, vol. II.
Wilton, A. and I. Bignamini (editors.). Grand Tour: the lure of Italy in the eighteenth century London, Tate Gallery Publishing, 1996. no. 228, pp. 269–270. (the Campo Iemini Venus).