オルゲイ県は、モルドバ中部の県。ルーマニア語での発音によりオルヘイ県とも呼ばれる。県都はオルゲイ(ルーマニア語版、英語版)。
2012年の人口は12万5800人。
歴史
同地域には石器時代から人が住んでいた。
紀元前8世紀、現在のトゥレブジェニ(英語版)近郊のゲタイに古代都市が建設される。
紀元前2世紀、ゲルマン民族(バスタルナエ(英語版))の侵入によってゲタイは放棄された。
12世紀、中世様式の要塞がゲタイ近郊に建設された。
14世紀、ジョチ・ウルスがこの地域を占領し、シェフル・アル・ジェディドゥと名付けた。そこから1363年から1365年、アブドゥッラー・ハン王はシェフル・アル・ジェディドゥに居住した。しかし14世紀末、ジョチ・ウルスは排除され帝国は衰退することとなった。
シュテファン3世時代、オルゲイは整備され県都となった。
16世紀中盤、古い都市は放棄され北西に15kmの現在の位置に移動した。そして石の要塞は破壊された。
1600年頃、イエレミア・モヴィラ(英語版)王子は都市の再建に失敗した。
1665年、洞窟修道院が建設された。
1773年、ヴァティシ(英語版)近郊にチュルチ修道院(ルーマニア語版)が建設された。
1812年、ブカレスト条約の結果、現在のオルゲイ県地域を含むベッサラビアはロシア帝国に割譲される。これに伴い、ベッサラビア県が設けられオルゲイ郡(ルーマニア語版)が設置された。
1918年、ロシア革命によってベッサラビアは地域そのものが独立する形でルーマニア王国へ統合される。それにより、同王国から土地区画整理をされた上でオルゲイ郡(英語版)が再び設置された。
1940年、独ソ不可侵条約の結果、ベッサラビアはソ連に占領されることとなった。
1991年、モルドバが独立し、オルゲイ郡(英語版)が再度設置された。
2003年、行政区分の変更によりオルゲイ群が廃止され、現在のオルゲイ県が設置された。
地理
オルゲイ県はモルドバ中央部に位置する。北から時計回りにレジナ県(ルーマニア語版、英語版)、沿ドニエストル地域、ドゥベサリ県、クリウレニ県(ルーマニア語版、英語版)、ストラセニ県(ルーマニア語版、英語版)、カララシ県(ルーマニア語版、英語版)、テレネシュティ県(ルーマニア語版、英語版、ロシア語版)に接する。
民族
宗教
- キリスト教 - 98.4%
- その他 - 1.2%
- 無宗教 - 0.4%
政治
2010年11月28日の県議会選挙の結果
- 第1党:モルドバ自由民主党(37.5%)
- 第2党:モルドバ共和国共産党(24.3%)
- 第3党:モルドバ民主党(17%)
脚注
座標: 北緯47度25分 東経28度50分 / 北緯47.417度 東経28.833度 / 47.417; 28.833
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県 | | |
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自治体 | |
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独立自治地区 | |
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- 1 ベンデルは自治体だが、沿ドニエストル共和国に属する自治体である。 2 沿ドニエストル共和国は、国際的には国家として承認されていない。
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