ウンゲニ県は、モルドバ中西部の県。西でルーマニアに接する。県都はウンゲニ(英語版)。
2012年の人口は11万7200人。
歴史
1428年から1430年の記録に、ブシウメニ(英語版)、ブシラ(英語版)、ウンゲニの町の記録が有った。
1812年、ブカレスト条約によって、ウンゲニ県を含むベッサラビア地方はロシア帝国に割譲された。住民のロシア化が進んだ。
1876年から1877年、ウンゲニ(モルドバ)とウンゲニ(英語版)(ルーマニア)の間を流れるプルト川にギュスターヴ・エッフェルがエッフェル橋(英語版)を架けた。
1918年、ロシア革命によってロシアが崩壊すると、ベッサラビアはルーマニアに返還された。ウンゲニ県はヤシ県に編入された。
1940年、独ソ不可侵条約の結果ベッサラビアはソ連に占領された。
1991年、モルドバが独立した。ウンゲニ郡(英語版)が設置された。
2003年、ウンゲニ県が設置された。
地理
ウンゲニ県はモルドバ中西部に位置し、西にルーマニアと80kmに渡って接する。国内では、北にファレシュティ県(英語版)とシンジェレイ県(英語版)、東にテレネシュティ県(英語版)とカララシ県(英語版)、南東にニスポレニ県(英語版)に接する。地形は中央モルドバ高原(英語版)の西にプルト川が流れている。疎林(コドゥリ(英語版))に覆われる。土は谷と平野がチェルノーゼム(75%)、高原が茶土(英語版)である。最高点はヴェヴェリタ丘の408mである。
気候
典型的な大陸性気候である。年間平均気温は9~9.5℃で、7月の平均気温が21℃、1月の平均気温が-4.5℃である。年間平均降水量は500~650mm、平均風速は3~5m/sである。
動物相
動物は狐、猪、狼、鹿、赤鹿、狸、針鼠、穴熊、山猫等が生息する。鳥は鷹、鸛、白鷺、山鶉、烏、四十雀、雀等が生息する。
植物相
オークやブナ、シデ、楓、アカシア、ライム等から成る森が面積の26.6%を占める。他にはクローバーや牛の毛草、藻草、イラクサ等が生息する。
河川
プルト川はウンゲニ県とルーマニアの国境を成し、盆地の上に県が在る。地方では地下水が主要な飲料水で、井戸や噴水、泉を通して得る。
行政区画
人口
2012年1月1日の人口は11万7200人で、34.5%が都市住民だった。
- 誕生数(2010年):1517人(12.9人/1000人)
- 死亡数(2010年):1417人(12.1人/1000人)
- 成長率(2010年):100人(0.8人/1000人)
民族
宗教
- キリスト教 – 98.2%
- その他 – 1.1%
- 無宗教 – 0.6%
- 無神論 – 0.1%
経済
- 企業数:1万6600社
- 農地:4万9970.8ha(46.1%)
- 農業適地:4万5181.3ha(41.7%)
- 果樹園:2951.7ha(2.7%)
- 葡萄園:1534.1ha(1.4%)
- 主要作物:穀物(小麦、燕麦)、玉蜀黍、向日葵、西洋油菜、大豆
工業
食料加工産業(製粉、果物・野菜缶、酒、ソフトドリンク)や繊維、紡績、絨毯産業が盛んである。
政治
2010年12月28日の県議会選挙結果
- モルドバ共和国共産党:42.4%
- モルドバ自由民主党:26.3%
- モルドバ民主党:14.7%
- 自由党:7.0%
- 私達のモルドバ同盟:3.7%
- 欧州運動:1.5%
- その他:4.5%
観光
- アレクサンドル・ネヴスキ教会
- ウンゲニ民族歴史博物館
- ピライウル・ファグルイ環境保護区
- ピルリタ村博物館
- セメニ中世軍事要塞
Personalities
外部リンク
座標: 北緯47度20分 東経27度55分 / 北緯47.333度 東経27.917度 / 47.333; 27.917
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独立自治地区 | |
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- 1 ベンデルは自治体だが、沿ドニエストル共和国に属する自治体である。 2 沿ドニエストル共和国は、国際的には国家として承認されていない。
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