オスロ級フリゲート(ノルウェー語: Oslo-klassen fregatter)は、ノルウェー海軍のフリゲートの艦級[2][3][4]。
設計
アメリカ海軍のディーレイ級護衛駆逐艦をタイプシップとしているが、北海やノルウェー海の荒波に対応するため、乾舷を増すなどの設計変更を加えている[3][4]。ボイラーはアメリカ合衆国のバブコック・アンド・ウィルコックス社、主機および補機はスウェーデンのド・ラヴァル・ユングストローム社製であった[2]。
本級は、1960年代後半から2000年代という長期にわたり、ノルウェー海軍の最有力水上艦として活動したことから、3次に渡る近代化改装が行なわれている。
- 第1次改装
- 1970年代後半に行なわれたもので、武器システムの更新に主眼が置かれた。この改装でシースパロー個艦防空ミサイル・システム(Mk.91 ミサイル射撃指揮装置およびMk.29 ミサイル発射機)とペンギン艦対艦ミサイル、Mk.32 3連装短魚雷発射管を搭載することにより、対空・対水上・対潜火力が全般的に強化された[3][4]。
- 第2次改装
- 1980年代半ばより行なわれたもので、電子機器・情報機器の更新に主眼が置かれた。
- 第3次改装
- 1990年代中盤に行なわれたもので、船体・機関を強化するものである。これは1994年に「オスロ」の機関が故障、漂流して座礁する(のちに曳航中に沈没)という事故が発生したことを受けたもので、これによって排水量が200トン増大した。また同時に、レーダーもAWS-9 (2-D)へ換装された。
同型艦一覧
本級の整備に当たっては、相互防衛援助統制法に基づき、アメリカが費用の半分を負担した。1960年、ストーティング(ノルウェー議会)は計画を認可し、1964年よりホルテンにおいて建造が開始された。1965年までに5隻が建造され、ノルウェー海軍の最有力水上艦として活動することになった。後継となるフリチョフ・ナンセン級フリゲートの建造が遅れたことから退役も引き伸ばされたが、1990年代後半より順次に退役を開始し、2007年に最終艦が姿を消して運用を修了した。しかしこの時点で就役していたフリチョフ・ナンセン級フリゲートはまだ2隻のみであった。
2005年に撮影された「ベルゲン」。左の画像との違いに注目。
参考文献
関連項目
外部リンク