エラスモテリウム (Elasmotherium ) は更新世 前期から中期のユーラシア に広域に生息したサイ の一種。学名 は、角 の痕跡の丸みを帯びた形状から「皿の獣」という意味を持つ。ユニコーン の正体とされたこともある。
特徴
E. caucasicum 全身骨格
最大の種類 E. caucasicum は全長5m、全高2.2m、体重は3.6~4.5tに達したとされる。頭骨には眼窩 上部、前頭骨 端(つまりは額 )に台座状の大きな隆起を持つ。この上部はざらざらした粗面になっており、ここに長さ2mに及ぶと推定される、体毛 が固まった角があったと思われる。ほかのサイでは角は鼻骨 (の上)にあり、最大の相違点となる。
E. sibiricum 頭骨
E. sibiricum 歯
切歯は消失し、唇で植物をむしり取っていた。臼歯の歯冠は高くなり、エナメル質の畝(うね)が複雑な模様を形成している。おそらくは堅いイネ科の植物を食べるための適応であろう。
身体は頑丈であり、四肢も長く疾走に適していた。当時かれらは草原に生息し、そこでの生活に適応していた。
分布
アジア 、ヨーロッパ の広大な草原に生息。ただしヨーロッパは当時森林に覆われていたため、あまり多くはいなかった。
文化面
プレヒストリックパーク
第2話にて登場。100万年前のシベリアから雄1頭が保護され、パークで飼育されることになる。
劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
本種がモチーフとなったエラスモテリウムオルフェノクが登場する。
ZOIDS
本種をモチーフとしたサイクロプス壱式 が登場。
関連項目
ケブカサイ - 同時代に生きたサイ。
ユニコーン - 神話 上の生物。シベリア 開発中に角をつけたエラスモテリウムの化石が発見され、一時ユニコーン実在の証拠と騒がれた。
参考文献