ウラカ・デ・カスティーリャ(スペイン語:Urraca de Castilla, 1133年[1][2] - 1179年)またはウラカ・アルフォンソ・ラ・アストゥリアナ(Urraca Alfonso la Asturiana)は、カスティーリャ王・レオン王アルフォンソ7世の庶子で、ナバラ王ガルシア6世(ガルシア・ラミレス)の2番目の妃[3][4]。夫の死後に故国に戻り、1153年から1165年までアストゥリアスの摂政をつとめた。ウラカは、異母弟であるレオン王フェルナンド2世に対する反乱に関与し、2番目の夫であるアルバロ・ロドリゲス・デ・カストロと共に、アストゥリアスの独立を確保しようとした。
1163年より前に[16]、ウラカはロドリゴ・フェルナンデス・デ・カストロとエロ・アルバレスの息子であるアルバロ・ロドリゲス・デ・カストロと再婚した[17]。アルバロは、1150年から1171年までチャンターダ領主およびアストゥリアス総督をつとめ、サリア総督、レオンの塔の総督、フェルナンド2世の軍旗棒持者(alférez )となり、後にフェルナンド2世の執事長(mayordomo mayor)とされた[18]。1163年のサン・ビセンテ・デ・オビエド修道院から発行された特許状には、「アストゥリアスを統治するアルバロ・ロドリゲスと妻のウラカ」(Alvaro Roderici cum uxore sua regina Urraca Asturias imperante)と記されており、また、1165年以降のサン・サルバドール・デ・セロリオ修道院から発行された特許状にもウラカが夫のアルバロと共にアストゥリアスを統治していたと言及されている[15]。
サンチョ・アルバレス・デ・カストロ(1164年頃 - 1196年以降) - 1196年7月23日にオビエドのサン・ペラーヨ修道院において「アストゥリアスを統治するサンチョ・アルバレス、ウラカ王妃の息子」(Dominante Asturias Sancius Alvari filius regina Urrace)として確認される[22][24]。
注釈
^Ricardo del Arco y Garayによると、ウラカは1164年までアストゥリアスを統治していたという。それにもかかわらず、ウラカは1165年にサン・サルバドール・デ・セロリオ修道院からの特許状によりアストゥリアスを統治してらしいことが確認される[11][15]。
^1174年4月、ヌーニョ・メレンデスとマルティン・ガリンの間の私的な取引において「ウラカ王妃とドン・アルバロ・ロデリチがフェルナンド2世がアストゥリアスを失うことを望んだとき」(quando domina Urraca regina et domnus Aluarus Roderici uoluerunt quod perdidisse dominus rex Fernandus Asturiis)マルティンから以前に受け取っていた融資についてヌーニョは言及している[19]。
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