ウィルコ・ズィーレンベルグ ( Wilco Zeelenberg, 1966年8月19日 - ) は、オランダ・ブレイスヴァイク出身の元オートバイレーサー。現役時代、日本ではツェーレンベルグと呼ばれることも多かった。
経歴
モトクロスレースに参戦した後、ロードレースに転向した。1986年にロードレース世界選手権80ccクラスにデビューを果たした。1988年以降は250ccクラスに移り、1990年シーズンの第5戦、ニュルブルクリンク(南コース)でおこなわれたドイツグランプリでGP初、そして唯一となる勝利を挙げた。
グランプリにおけるベストシーズンは翌1991年で、前年から引き続いてサムスン・シャープ・ホンダチームでNSR250を駆ったズィーレンベルグは、ルカ・カダローラ、ヘルムート・ブラドル、カルロス・カルダスに次ぐシリーズランキング4位の成績を残した。1992年にラッキーストライク・スズキチームでRGV-Γ250を駆った後はアプリリア、ホンダとマシンを乗り換え、1994年までフル参戦を続けた。
その後1995年から2000年まではスーパースポーツ世界選手権に活動の場を移した。現役引退後はヤマハ・モーター・ヨーロッパでテクニカルコーディネーター、テストライダーとして活動し、2008年からはスーパースポーツ世界選手権におけるヤマハのファクトリーチーム「ヤマハ・ワールド・スーパースポーツ」の監督に就任、翌2009年にはカル・クラッチローをワールドチャンピオンに導いている。
2010年シーズン、ズィーレンベルグはMotoGPを戦うフィアット・ヤマハ・チームに異動し、ホルヘ・ロレンソ担当のチームマネージャーとして活動することになった[1]。
ロードレース世界選手権 戦績
1969年 から 1987年までのポイントシステム:
順位
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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ポイント
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15
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12
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10
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8
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6
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5
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4
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3
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2
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1
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1988年 から 1992年までのポイントシステム:
順位
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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13
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14
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15
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ポイント
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20
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17
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15
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13
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11
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10
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9
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8
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7
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6
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5
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4
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3
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2
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1
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1993年以降のポイントシステム:
順位
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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13
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14
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15
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ポイント
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25
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20
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16
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13
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11
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10
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9
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8
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7
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6
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5
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4
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3
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2
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1
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- 凡例
- ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
脚注
外部リンク