イオン琉球株式会社(イオンりゅうきゅう、英: AEON RYUKYU Co., Ltd.)は、沖縄県島尻郡南風原町に本社を置く、イオングループの企業である。沖縄県において総合スーパー(GMS)やスーパーマーケット(SM)の「イオン(旧・ジャスコ)」、「マックスバリュ」、「ザ・ビッグ」、「イオンドラッグ」などを展開する。沖縄県の小売業ではサンエーに次ぐ2位の売上高である[2]。
概要
1999年(平成11年)8月に、沖縄県においてスーパーマーケット(SM)事業を運営するプリマート(2代目)と、総合スーパー(GMS)事業を運営するイオングループの沖縄ジャスコが合併し、琉球ジャスコに改称した。
2011年(平成23年)3月、全国のイオングループの総合スーパーの店舗ブランドが「イオン」に統一されるのに追随し、同社も店舗名称を「ジャスコ」から「イオン」に変更した[注 1]。また、その時点では社名の変更などの発表はなかったが、2011年5月18日の決算記者会見において、2011年5月21日付けで社名を琉球ジャスコ株式会社からイオン琉球株式会社へと社名を変更することが発表された[3]。
なお、2000年代初頭の計画では本州の地域子会社同様、2010年頃までに(九州ジャスコ(当時)も含め)イオン本体への統合も模索した時期があったが、地域密着の方針に転換したことで統合の計画は立ち消えとなり、現在に至る[4]。
沿革
- 2017年(平成29年)
- 1月25日 - 「イオンネットスーパー」をマックスバリュ宮古西里店でも開始。これにより、当社の「イオンネットスーパー」の宅配エリアが宮古島の一部地区(宮古島市の平良久貝、平良下里、平良西里、平良東仲宗根地区)にも拡大し、同時に、同店で購入した商品を自宅へ即日配達する「お買い物らくらく宅配便」も開始[22]。
- 6月5日 - 公共料金収納代行サービスを沖縄県内のイオン・マックスバリュ全店舗に拡大してサービスを開始[23][注 4]。
- 11月24日 - オープン型宅配便ロッカー「PUDO(プドー)ステーション」を沖縄県で初めて設置[24]。
- 12月9日 - 「ザ・ビッグエクスプレスつかざん店」をオープン。同社が運営する「ザ・ビッグ」では業態転換以外で初の新規店舗となる[25]。
- 2018年(平成30年)
- 2019年(令和元年)7月27日 - 「イオンドラッグ牧志店」をオープン。同社初の「マックスバリュ」内に同居する店舗となる[28]。
- 2020年(令和2年)
- 4月1日 - 「イオンネットスーパー」をマックスバリュやいま店で開始。これにより、当社の「イオンネットスーパー」の宅配エリアが石垣島の一部地区(石垣市の美崎町、浜崎町、新栄町、登野城地区、大川地区、石垣地区、新川地区)にも拡大[29]。
- 6月1日 - マックスバリュやいま店での「イオンネットスーパー」の宅配エリアを石垣市の大浜地区、真栄里地区、平得地区に拡大[30]。
- 6月19日 - 大和情報サービスが運営する「イーアス沖縄豊崎」の核店舗として「イオンスタイル豊崎」をオープン(同店舗のオープンにより、日本国内の「イオン」における最南端・最西端の店舗となる)[31]。
- 7月1日 - マックスバリュやいま店での「イオンネットスーパー」の宅配エリアを小浜島・竹富島へ拡大(配送曜日の関係上、竹富島では翌7月2日より開始)[32]。
- 8月14日 - マックスバリュやいま店での「イオンネットスーパー」の宅配エリアを西表島の大原・上原地区へ拡大[33]。
- 9月24日 - マックスバリュやいま店での「イオンネットスーパー」において、竹富島での冷凍商品及び小浜島・西表島での冷蔵・冷凍商品の配送が可能となる[34]。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
- 4月2日 - 伊是名村・伊平屋村の「イオンネットスーパー」取扱店舗をイオン具志川店からイオン名護店へ切り替えたことにより、即日配送が可能となる[37]。
- 7月30日 - グループ会社でコンビニエンスストアを運営するミニストップの看板商品であるソフトクリームをイオン北谷店とマックスバリュ2店舗(やいま店・宮古南店)の3店舗で販売開始(沖縄県では「ミニストップ」が未展開のため、沖縄県初上陸となる。イオン北谷店では、バニラに加え、静岡クラウンメロンソフトとミックス(静岡クラウンメロンソフト×バニラ)も扱う)[38]。
- 9月14日 - 沖縄科学技術大学院大学(OIST)のキャンパス内に「イオンOIST店」をオープン。
- 10月20日 - オフィス向け無人キャッシュレス店舗サービスの展開を開始し、第1号として那覇中央郵便局内に出店[39]。
- 11月1日 - 既に他のグループ会社で展開しているスマートフォン(店舗に設置の貸出用スマートフォン又は予め専用アプリをダウンロードした自身のスマートフォン)のカメラでバーコードをスキャンし、会計時に専用レジの二次元バーコードを読み取るだけで買物データが連携され、決済方法を選択するだけで会計が完了するレジシステム「どこでもレジ レジゴー」を展開開始し、沖縄県1号店としてマックスバリュ一日橋店へ導入[40]。
- 2023年(令和5年)1月30日 - 天翔物産株式会社が全国のイオングループ各店で展開している中華総菜ブランド「第一楼」が沖縄県へ初上陸し、当社運営の「ザ・ビッグ」(エクスプレス名護店・エクスプレスもとぶ店を除く7店舗)での展開を開始(エクスプレス佐敷店は1月28日に先行オープン。同店内にセンター厨房を構え、1日2回他の6店舗へ保冷車で配送する形態となっている)[41]
- 2024年(令和6年)
店舗
詳細は 公式サイト を参照。
ショッピングセンター
イオンショッピングセンター
イオングループが展開するコミュニティ型ショッピングセンター(CSC)に属する形態の店舗。イオン琉球では5店舗を展開しており、同社のGMSであるイオンが核店舗となっている。GMSのほか、ファッションや飲食店、家電量販店などの大型の専門店が多数入居する。
イオンタウン
イオングループが都市近郊や郊外地域で展開しているネイバーフッド型ショッピングセンター(NSC)の店舗。イオン琉球では12店舗を展開しており、核店舗として同社が運営するスーパーマーケットである「マックスバリュ」が入居する。
なお、「イオンタウン南城大里店」のみ同社ではなく、イオンタウン株式会社が運営している。
総合スーパー(GMS)
イオン
イオングループが国内及び海外で「イオン」の店舗名で展開している総合スーパー(GMS)であり、食料品と衣料品、日用品等を扱う総合店舗。当初は「ジャスコ」の店舗ブランドで展開していたが、2011年に「イオン」に改称した。イオン琉球では5店舗を展開しており、それぞれ同社が運営するショッピングセンターの核店舗となっている。
なお、那覇店は屋上のサイン看板が設置されている他の地域の赤色ベースの「イオン」と異なり、白地ベースのロゴになっている[注 5]。
また、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のキャンパス内に出店しているOIST店は海外製品をメインとした食料品、日用品、一般用医薬品に特化したコンビニエンスストアに近い小型業態となり、OISTの関係者(学生・教授など)だけでなく来訪者も利用可能である(なお、イオン琉球の店舗情報サイトには掲載されておらず、OISTのサイト内に掲載されている)。
イオンスタイル
イオングループが2014年以降に展開するファミリー向けの業態。イオン琉球ではライカム、豊崎、てだこ浦西駅前、ひやごんの4店舗を展開しており、そのうちライカムと豊崎はそれぞれイオンモール沖縄ライカム、イーアス沖縄豊崎の核店舗として入居、てだこ浦西駅前とひやごんは路面店となっている。ライカムでは食料品と衣料品、日用品等を扱う総合店舗であるが、豊崎では食料品中心、てだこ浦西駅前とひやごんは食料品や日用品中心と特定の品目に特化した構成となっている。
スーパーマーケット(SM)
マックスバリュ
イオングループが国内及び海外で「マックスバリュ」の店舗名で展開しているスーパーマーケット(SM)店舗。イオン琉球では32店舗(南部13店舗、中部11店舗、北部2店舗、宮古島2店舗、石垣島4店舗[注 6])を展開しており、このうちの16店舗は前身である「プリマート」からの転換店舗(移転に伴う転換を含む)である。また、一部店舗は「イオンタウン」の敷地内にある。
1号店は安謝店であり、開業当初は「マックスバリュー」名義かつ初代ロゴマークであった[要出典]。2012年頃からの新店舗やリニューアルを機に、「AEON」ロゴを配したマイナーチェンジ版のロゴマーク(表記上は「AEON MaxValu」)に転換が進められている[注 7]。
ザ・ビッグ/ザ・ビッグエクスプレス
元々はマックスバリュ西日本(2008年当時、現在のフジ)の独自業態として展開していたディスカウントストア店舗である。イオン琉球では9店舗を展開しており、つかざん店と名護店を除く7店舗は「マックスバリュ」からの転換店舗[注 8](うち4店舗は開店当初「プリマート」だった店舗)、田場店、都屋店を除く7店舗は都市型小型店舗の「ザ・ビッグエクスプレス」である[注 9]。
沖縄県1号店である西原店は開業当初、マックスバリュ東北(2008年当時、現在のイオン東北)が運営する店舗同様、中黒がつかない「ザ ビッグ」名義だったが、沖縄県2号店のエクスプレス小禄店以降に開業した店舗は他のマックスバリュ運営会社が運営する店舗同様に中黒入りの「ザ・ビッグ」名義となり、同時に3代目ロゴマークとなった。さらに、エクスプレスはにんす宜野湾店以降に開業した店舗は左側に「AEON」ロゴを配したマイナーチェンジ版のロゴマーク(表記上は「AEON BIG」)となっている。西原店に関しても2011年12月の改装オープン時に「ザ・ビッグエクスプレス」に名称変更した[44] ことで、店舗ブランド名義・ロゴマーク共に統一された。
名護店はマックスバリュなご店内へ移転の為空き店舗となった旧サンキ名護店跡に居抜き出店した店舗である。
イオンドラッグ・イオン薬局
「イオンドラッグ」は2018年4月に新たな業態として開始したドラッグストア。デイリーコンビニエンス商品の品揃えを充実し、公共料金収納代行サービスの実施やイオン銀行ATMの設置など、コンビニエンスストアの機能を備えた「コンビニドラッグ」をコンセプトとしている。
2024年6月時点で、豊見城店、泡瀬店(2018年7月14日開店)、古島店(2018年11月17日開店)、牧志店(2019年7月27日開店)、安謝店(2019年8月3日開店)、とよみ店(2019年12月7日開店)、座喜味店(2020年5月15日開店、マックスバリュ座喜味店敷地内の別棟に同時開業)、伊祖店(2020年7月23日開店)、都屋店(2021年6月27日開店)、武富店(2023年7月1日開店)、みどり町店(2023年10月20日開店)、もとぶ店(2024年2月16日開店)、宮古西里店(2024年4月27日開店、マックスバリュ宮古西里店に隣接)の13店舗を展開している。
なお、牧志店と安謝店は「マックスバリュ」内に、とよみ店・座喜味店・武富店は「イオンタウン」内に、都屋店は「ザ・ビッグ」内に、もとぶ店は「ザ・ビッグエクスプレス」内にそれぞれ出店しており、安謝店・とよみ店はドラッグ専門業態となる。
前述したように、座喜味店は「イオンドラッグ」に加え、同じ「イオンタウン」のクリニック棟内にある調剤薬局「イオン薬局」も展開している。「イオン薬局」については、単独店舗である座喜味店だけでなく、イオン那覇店、イオン南風原店、イオンスタイルライカムにも店舗内調剤薬局として出店している[36]。
なお、「イオンドラッグ」は2022年10月時点で同社のみの独自業態であり、店舗展開も沖縄県のみである[注 10]。
脚注
注釈
- ^ 現時点でもイオンリテールなどへの統合は予定されていない。
- ^ 2011年12月にザ・ビッグエクスプレス西原店へ名称変更。2017年2月末に移転準備のため一旦閉店し、同年7月に新築移転オープンする
- ^ 2011年7月に「ザ・ビッグエクスプレスはにんす宜野湾店」へ業態転換した。
- ^ 公共料金収納代行サービスは2015年10月から一部店舗で試験的に実施していた。
- ^ なお、イオンショッパーズ福岡店など、沖縄県外の「イオン」でも屋上のサイン看板が白地ベースとなっている店舗がある。また、具志川店・北谷店については白地ベースだったが塗り直しの際に通常の色調に直されている。
- ^ 離島での「マックスバリュ」は全国的に少なく、沖縄県外では長崎県の対馬にイオン九州が運営する対馬いづはら店(2020年3月にレッドキャベツから店舗ブランドを保持したままマックスバリュ九州へ承継し、同年7月に店舗ブランドを「マックスバリュ」に変更)があるのみ。
- ^ 「MaxValu」の左に「AEON」を置くロゴマークの店舗:南部エリアの牧志店・新都心めかる店・松山店・若狭店・壺川店・とよみ店・南城大里店、中部エリアの座喜味店・兼久店・山里店・坂田店・伊祖店・泡瀬店・高原店・知花店、北部エリアのなご店、宮古島エリアの宮古西里店、石垣島エリアのやいま店・新川店・石垣店
「MaxValu」の下に「AEON」を置くロゴマークの店舗:安謝店・座喜味店・なご店
- ^ はにんす宜野湾店、小禄店、西原店、田場店、もとぶ店、佐敷店、都屋店
- ^ 名護店、つかざん店、はにんす宜野湾店、小禄店、西原店、もとぶ店、佐敷店
- ^ ハピコムの参画企業であるツルハドラッグは沖縄県内においては同業他社たる金秀商事によるフランチャイズ展開とグループ会社のドラッグイレブンによる展開がそれぞれ行われ、同じくハピコム参画企業であるウエルシアホールディングスは子会社のふく薬品が展開している。「イオン薬局」については、イオン東北やイオンリテールなどでも展開している
出典
外部リンク
|
---|
純粋持株会社(統括会社) | | |
---|
中間持株会社 | |
---|
GMS・HC・SuC | |
---|
SM・SSM |
- MaxValu
- ÆON
- イオン食品館
- 札幌フードセンター
- KOHYO - KOHYO鮮度館
- マルナカ - マルナカマール - マルナカスーパーセンター - マルナカパワーシティ
- ÆON FOOD STYLE - ÆON FOOD STYLE by daiei - daiei - gourmet city - foodium
- PEACOCK STORE
- maruetsu - LINCOS - 魚悦
- Food Market KASUMI - FOOD SQUARE KASUMI - BLANDE
- いなげや - blooming bloomy
- Red Cabbage
- SHIMIZU
- ビオセボン
- フジ - エフ・マルシェ
- ピュアークック
- スーパーABC
- ニチエー - フードガーデンニチエー
- Belc
- SEIBU - 食彩館SEIBU
|
---|
DS | |
---|
都市型SM・コンビニ・小型店 |
- まいばすけっと
- こデリ
- maruetsu petit
- MINI STOP - RECODS
- キッチンオリジン - オリジン弁当 - オリジンデリカ
|
---|
ドラッグストア (ハピコム構成メンバー社) | |
---|
金融 | |
---|
SC・ファッションビル・不動産業 | |
---|
飲食業 |
- おひつごはん四六時中 - おひつごはん海の穂まれ - 和ダイニング四六時中 - 天ぷら和食処四六時中 - グルメドール - カフェ・ド・ペラゴロ - みちのレストラン四六時中 - こかげ亭
- 和食 どんと - とんかつ専門店咲々亭 - 和食 かご花 - 焼肉・丼・麺 どんじゃか - 神辺天然温泉ぐらんの湯お食事処 - ピザ&パスタ 珈琲伝説 - 焼肉じゃんじゃか - 炎蔵 - 焼肉EX!じゃんじゃか - 讃岐うどん めんた - 石焼ビビンバ、韓国冷麺ミョンドンヤ - グレープ、アイス アニー - 麺、丼 つるつる - あんかけチャーハン れんげ - らーめん 一鳥 - 麺屋 八兵衛
- ディッパーダン
- れんげ食堂Toshu - 中華東秀 - CASUAL CHINESE TOSHU
|
---|
映画館・シネマコンプレックス | |
---|
スポーツクラブ | |
---|
旅行会社レジャー | |
---|
その他サービス業 | |
---|
専門店 | |
---|
農場 |
- イオンアグリ創造
- フジファーム
- フジすまいるファーム飯山
- 鹿児島サンライズファーム
|
---|
デジタル事業・機能会社 | |
---|
グループ入りした企業 | |
---|
消滅ブランド | |
---|
過去の店舗 | |
---|
関連項目 | |
---|
関連人物 | |
---|
備考
○ - 持分法適用関連会社 ☆ - 友好提携会社 イオングループの主な企業・ブランドを掲載。運営企業とブランドの名称が異なる場合は「ブランド名(企業名)」というように記した。 イオン株式会社の持分法適用関連会社である株式会社やまやの完全子会社、友好提携会社であるツルハホールディングスの子会社についても列挙した。 △のレデイ薬局はツルハホールディングス(所有株式51%)のほか、イオン株式会社の子会社であるフジも出資(所有株式49%)。 グループ企業については、出資率にかかわらずグループ事業・主要企業紹介(2016年2月29日現在)を元に記載している。
店舗ブランド・ カテゴリ |