アーマンド・ガララーガ

アーマンド・ガララーガ
Armando Galarraga
デトロイト・タイガース時代
(2010年7月25日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 スクレ州の旗 スクレ州クマナ
生年月日 (1982-01-15) 1982年1月15日(42歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1998年 アマチュア・フリーエージェントとしてモントリオール・エクスポズと契約
初出場 MLB / 2007年9月15日 オークランド・アスレチックス
CPBL / 2014年4月26日 Lamigoモンキーズ
最終出場 MLB / 2012年8月19日
CPBL / 2014年6月29日 義大ライノズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ代表
WBC 2009年

アーマンド・アントニオ・ガララーガ・バレトArmando Antonio Galarraga Barreto, 1982年1月15日 - )は、ベネズエラスクレ州クマナ出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴

プロ入りとエクスポズ傘下時代

1998年10月31日にモントリオール・エクスポズと契約。

レンジャーズ時代

2005年12月8日にターメル・スレッジブラッド・ウィルカーソンとともにアルフォンソ・ソリアーノとの1対3のトレードでテキサス・レンジャーズへ移籍[1]

2007年9月15日のアスレチックス戦でメジャーデビューを果たし、メジャー3試合目の登板となった9月24日のエンゼルスでメジャー初先発。

タイガース時代

2008年2月4日にマイナー選手とのトレードでデトロイト・タイガースへ移籍[1]。AAA級トレドで開幕を迎えたが、ドントレル・ウィリスの故障者リスト入りに伴いメジャー昇格を果たし[2]、4月16日のインディアンス戦でメジャー初勝利を記録。4月は3試合に登板し、2勝・防御率1.50を記録し、月間最優秀新人にノミネートされた[3]ジム・リーランド監督はウィリスがメジャー復帰した時にガララーガをマイナーに降格させるか、リリーフに回すなど、先発ローテーションから外すことを示唆していたが[4]、ガララーガはチーム最多の13勝を挙げ、被安打率7.66は松坂大輔に次いでリーグ2位。ウィリスを含め、総崩れとなったタイガースの投手陣の中で唯一活躍[5]

2009年開幕前の3月に第2回WBCのベネズエラ代表に選出された[6]

シーズンでは、8月に肘を痛め[7]、9月からは先発ローテーションを外され、リリーフとして起用された[8]。6勝10敗・防御率5.64の成績でシーズンを終えた。

幻の完全試合

2010年6月2日、インディアンス戦で誤審によって完全試合を逃している。9回裏2死走者無しで27人目の打者ジェイソン・ドナルドが打った一・二塁間へのゴロを一塁手のミゲル・カブレラが捕球してベースカバーのガララーガに送球した。タイミングはアウトであったが一塁塁審ジム・ジョイスはセーフと判定し、完全試合もノーヒットノーランも逃した[9]。その後、1番打者のトレバー・クロウを三塁ゴロに打ち取り打者28人を内野安打1本に抑え3-0で完封勝利(メジャー昇格4年目で初完投・初完封勝利でもあった)を収めている。試合後、ビデオで確認したジム・ジョイスは誤審を認め謝罪、ガララーガは「誰しも完璧(パーフェクト)ではない」とコメントした[10]

ダイヤモンドバックス時代

アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代
(2011年4月24日)

2011年1月18日には年俸230万ドルの1年契約を結ぶが、24日にケビン・アイクホーンライアン・ロボウスキーとの1対2のトレードでアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。しかし8試合の先発で3勝4敗、防御率5.91、WHIP1.62と低迷し、5月21日には40人枠から外れた。

アストロズ時代

2012年ボルチモア・オリオールズと1月にマイナー契約を交わすも4月に解雇され、その後、ヒューストン・アストロズとマイナー契約を結んだ。

レッズ傘下時代

2013年1月17日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだ。

ロッキーズ傘下時代

2013年7月15日にパーカー・フレージャーとのトレードでコロラド・ロッキーズへ移籍。11月5日にFAとなった。

中信兄弟時代

2014年2月3日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結んだが、3月23日に放出された。4月に台湾プロ野球・中信兄弟と契約を結んだが、1勝どまりでシーズン途中の7月1日解雇された。

メキシカンリーグ時代

2015年リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルプエブラ・パロッツと契約。6月21日に自由契約となる。

選手としての特徴

投球スタイルはストレート系変化球(ツーシームやワンシーム)などを中心に打たせて取るスタイル。その他変化球ではスライダー、チェンジアップなどを投げる

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2007 TEX 3 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 40 8.2 8 2 7 0 0 6 0 0 6 6 6.23 1.73
2008 DET 30 28 0 0 0 13 7 0 0 .650 746 178.2 152 28 61 2 6 126 6 0 83 74 3.73 1.19
2009 29 25 0 0 0 6 10 0 0 .375 642 143.2 158 24 67 1 6 95 1 0 93 90 5.64 1.57
2010 25 24 2 1 1 4 9 0 0 .308 617 144.1 143 21 51 1 4 74 4 3 75 72 4.49 1.34
2011 ARI 8 8 0 0 0 3 4 0 0 .429 198 42.2 47 13 22 2 1 28 1 1 36 28 5.91 1.62
2012 HOU 5 5 0 0 0 0 4 0 0 .000 120 24.0 28 6 18 1 2 17 1 1 20 18 6.75 1.92
MLB:6年 100 91 2 1 1 26 34 0 0 .433 2363 542.0 536 94 226 7 19 346 13 5 313 288 4.78 1.41

背番号

  • 70 (2007年)
  • 58 (2008年 - 2010年)
  • 59 (2011年)
  • 30 (2012年)
  • 40 (2014年)

代表歴

脚注

  1. ^ a b Armando Galarraga Transactions” (英語). Baseball-Reference.com. 2009年2月12日閲覧。
  2. ^ Associated Press (April 12, 2008). “Tigers' Willis put on 15-day DL with hyperextended knee” (英語). ESPN.com. 2010年6月15日閲覧。
  3. ^ David Murphy of the Texas Rangers named winner of the American League Rookie of the Month Award presented by Gillette” (英語). MLB.com (May 9, 2008). 2010年6月15日閲覧。
  4. ^ 「好スタートを切ったのは誰?新人王レースの先頭集団」『月刊スラッガー』2008年7月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-7、60頁。
  5. ^ 「デトロイト・タイガース [開幕前の世界一候補が、ふたを空けて見ればまさかの最下位]」『メジャー・リーグ記録集計号 ザ・スタッツブック 2008』、ベースボール・マガジン社、2008年、雑誌 20449-11/20、30頁。
  6. ^ 2009 Tournament Roster The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月3日閲覧 [リンク切れ]
  7. ^ Associated Press (August 26, 2008). “Galarraga to rest elbow for 10 days” (英語). ESPN.com. 2010年6月15日閲覧。
  8. ^ Gonzalez, Alden (September 6, 2009). “Robertson replaces Galarraga in rotation” (英語). MLB.com. 2010年6月15日閲覧。
  9. ^ Missed call ends Galarraga's perfect bid
  10. ^ White, Paul; Livingstone, Seth (June 2, 2010). “Missed call leaves Detroit's Armando Galarraga one out shy of perfect game”. USA Today. 2010年6月15日閲覧。

関連項目

外部リンク