アンドレ・ドゼル(Andre Dozzell, 1999年5月2日 - )は、イングランドのプロサッカー選手。ポーツマスFC所属。ポジションはミッドフィールダー。
経歴
クラブ
イプスウィッチに生まれ、8歳のときに地元のクラブであるイプスウィッチ・タウンの下部組織に入団。2013年にクラブから奨学金を受け取る最初の契約を交わした[1]。ユースチームでの活躍が評価され、2016年4月、クラブのアカデミー年間最優秀選手に選出された[2]。
2016年4月16日、ヒルズボロ・スタジアムで行われたEFLチャンピオンシップのシェフィールド・ウェンズデイ戦に後半から途中出場し、トップチームデビュー。このデビュー戦で初ゴールも記録し、1984年に16歳でデビューしたイプスウィッチ・タウンのOBである父親(英語版)の偉業に肩を並べた[3]。19日、ポートマン・ロードでのフラム戦でリーグ戦初先発[4]。
同年5月、17歳になり、以前から基本合意していた初のプロ契約(2年契約)を交わした[5]。2シーズン目は公式戦9試合に出場し、その機会を増やした。
2017年5月2日、18歳の誕生日に新たに2020年までの3年契約(1年の延長オプションつき)を交わした[6]。8月5日、2017-18シーズン開幕のバーミンガム・シティ戦で前十字靭帯を断裂し、これがこのシーズン唯一の出場となった[7]。
前十字靭帯断裂の大怪我を乗り越え、2018-19シーズン開幕前にトップチームに合流し、リハビリテイションを続けながら親善試合に出場した[8]。2018年10月2日、ミドルズブラ戦に途中出場し、およそ1年2か月ぶりにトップチームの公式戦に復帰した[9]。その後も出場機会を増やし、シーズン最終戦のリーズ・ユナイテッド戦でゴールを挙げるなど、公式戦20試合に出場した。
2019-20シーズン、序盤はスターティングメンバーから外れることも多かったが、11月9日に行われたFAカップ初戦のリンカーン・シティ戦でシーズン初ゴールを挙げた[10]。このシーズンは試合出場時間が制限されており、リーグ戦では8試合の出場にとどまった。2020年5月5日、イプスウィッチ・タウンは契約延長オプションを行使し、2021年までクラブに残ることとなった[11]。
主に守備的ミッドフィールダーとしてプレイするよう自らの役割を変え、2020-21シーズンの早い段階でレギュラーの座を得ることに成功した。11月3日のサンダーランド戦でレッドカードを受け3試合の出場停止となるまで、開幕から全試合にフル出場を続けた。12月4日、クラブと新たな3年契約を交わしたことが発表された[12]。このシーズン、クラブ最多となる46試合に出場した(その内、先発出場も最多)。
2021年6月15日、3年契約でクイーンズ・パーク・レンジャーズに移籍[13]。
代表
2014年以降、イングランドの各世代別代表に名を連ねている。8月20日、U-16ベルギー代表との親善試合でU-16代表としてデビューし、チームのキャプテンを務めた[14]。11月7日、U-16北アイルランド代表戦で直接フリーキックでネットを揺らし、世代別代表初ゴールを記録した[15]。2015年にはモンテギュー国際大会を制したチームの一員であった[16]。
2015年8月26日、U-17フランス代表との親善試合で、U-17代表デビュー。この試合ではアシストを記録した[17]。28日のU-17トルコ代表戦では、U-17カテゴリでの初ゴールを挙げた[18]。2016年のU-17欧州選手権のメンバーにも選出され、チームは準々決勝でU-17スペイン代表に敗れたが、全4試合にフル出場した[19][20]。
2016年9月1日、U-18イタリア代表との親善試合で60分から交代出場し、U-18代表デビュー[21]。
2017年7月、U-19代表に昇格し、U-19欧州選手権の優勝メンバーとなった[22]。大会では準決勝のU-19チェコ代表戦を除く4試合(そのうち3試合に先発)に出場した[23]。
2018年10月15日、U-20エリートリーグ(英語版)のU-20チェコ代表戦でU-20代表デビュー[24]。このカテゴリでは、エリートリーグ8試合の他、U-21フィンランド代表との親善試合の計9試合に出場した[25]。
人物
元プロサッカー選手で、イプスウィッチ・タウンなどで活躍したジェイソン・ドゼル(英語版)を父に持ち[26]、父方の祖父からアメリカ人の血を引いている[26]。
個人成績
タイトル
代表
- U-16イングランド代表
- U-19イングランド代表
個人
脚注
外部リンク