1987年、Freurはバズ・アレン (Baz Allen)を加え、アンダーワールドとしてサイアー・レコードと契約。1988年、トム・ベイリー(トンプソン・ツインズ)プロデュースによる1stアルバム『Underneath The Radar』をリリース後、バロウズは脱退し、パスカル・コンソーリ (Pascal Consoli)が加入。
1989年、2ndアルバム『Change The Weather』をリリース。翌1990年、ユーリズミックスの解散ツアー(のちに再結成)にサポートとして同行するが、1991年、3rdアルバム制作中にレコード会社との契約が打ち切られ(この幻の3rdアルバム用の曲に、第2期1stアルバムに収録される「m.e.」の原曲「Mother Earth」があった)、長年リックやカールと共に音楽活動を続けてきたアルフィーも脱退し、バンドは解散状態となる。
Junior Boy's Own (現JBO)レーベルと契約し、1993年に(公式な)1stシングル『Mmm... Skyscraper I Love You』をリリース後、クラブ・アンセムとなる『Rez』(初回は限定1000枚のピンクレーベルレコードだった)をリリース。一気にテクノシーンの中心アーティストとなる。
2002年に、「Rez」、「Born Slippy Nuxx」に続く新たなアンセム・トラックとなった、「Two Months Off」を収録した4thアルバム、『A Hundred Days Off』をリリース。同年8月から1年間、3年半ぶりの単独日本公演やFUJI ROCK FESTIVAL '03への出演を含むワールド・ツアーが行われた。ツアー後にはアンソロジー盤『1992 - 2002』、シングル『born slippy nuxx 2003』をリリースし、11月、electraglide2003にてスペシャル・ライヴを行った。ほぼ同時に、タイポグラフィック・ジャーナル『In The Belly of Saint Paul』を新たに立ち上げた出版社であるUnderworld Printから出版した。
2003年12月にBBC Radio 1の伝説的DJ、ジョン・ピールの番組でライヴを行って以降、メンバーは再びスタジオワークに移るが、公式ファンサイトdirty.orgのネットラジオdirtyradioを通じて、アンダーワールドの制作中/未発表曲やおすすめの曲をかける生放送のショーを不定期にするようになる。後に、アンダーワールドはどのレーベルとも契約していない(V2と再契約のサインをしなかった)状態であることが判明する。
ダレン・プライスのライヴ参加、The Riverrun Project
2005年7月から、以前からアンダーワールド・オフィシャルDJとしてアンダーワールドと活動を共にしてきたダレン・プライス (Darren Price)をサポートに迎え、ライヴ・ツアーが再開された。BBC Radio 1で放送された、Exit Festival 2005での新曲3曲「Lenny Penne」、「Small Conker And A Twix」、「You Do Scribble」のライヴ音源は世界中のファンから大絶賛を浴びた。
同年秋には公式サイトunderworldlive.comを大幅にリニューアルし、The Riverrun Projectとして、完全新作のMP3/アートワークの独占販売や、過去に配信していたものも含むライヴ音源/映像の大量無料配信を開始した。ダウンロード限定販売第1弾として『Lovely Broken Thing』、iTunes Store(当時はiTunes Music Store)限定EP『JAL to Tokyo』をリリース後、electraglide2005に出演し、その幕張メッセ3時間公演をそのまま収めた3枚組CD『Live in TOKYO 25th November 2005』をelectraglide2005来場者限定で販売した。翌日の大阪ATCホール公演は商品化はされなかったものの、公式サイトで2時間全編ウェブラジオ生中継された。
2007年10月3日、5thアルバム『OBLIVION with Bells』をリリース。6, 7月のヨーロッパでのフェスティバル出演時に同アルバムからの新曲を数曲披露し、9月からは本格的なワールド・ツアーをアメリカからスタート。続いてアイルランド、イギリスでの公演を行い、10月17日からのロンドンのRoundhouse3日連続公演ではQuickTimeを利用してのウェブテレビ中継を予定していたが、初日、2日目は成功したものの、最終日はリックの深刻な病気により公演が2008年2月28、29日(追加公演)に延期となった[5]。その後10月26日から11月10日まで予定していたヨーロッパ本土での日程についても、1月から3月への延期が発表された[5]。11月21日からの日本公演についての変更は無く、24日の幕張メッセ公演はウェブテレビ中継[6]、CD発売[7][8]、DVD収録[9]が実施された。
2008年8月、『OBLIVION with Bells』収録曲「To Heal」のフル・バージョンである「To Heal (And Restore Broken Bodies)」がチベット支援チャリティー・コンピレーション・アルバム『Songs for Tibet - The Art of Peace』に収録され発売。
2009年9月、マーク・ナイト、D・ラミレスと共作した楽曲「Downpipe」をMark Knight & D Ramirez vs. Underworld名義でリリース。11月にはThe Misterons(スティーヴ・ホール、ダレン・プライスの2人)と共にジャズをテーマとして選曲した曲を収録したコンピレーション・アルバム『ATHENS』をリリースした。『ATHENS』にはブライアン・イーノとカールの共作曲「Beebop Hurry」が収録されている。
2010年5月13日、BBCラジオ1のゼイン・ロウの番組で、2005年以来ライヴでは定番となっている「You Do Scribble」をドラムンベースアーティストのハイ・コントラストと共同でアップデートした曲「Scribble」のラジオ・エディットが放送解禁された[10]。番組終了後直ちに公式サイトで192kbps音質のMP3ファイルの無料ダウンロード、320kbps音質のMP3ファイルと非圧縮WAVEファイルのダウンロード販売が開始された。 翌14日にはBBCラジオ1のピート・トンの番組で夏の終わりにリリース予定の6thアルバムのプロモ盤から「Scribble」のフル・バージョンが放送され、ラジオ・エディットのミュージック・ビデオがYouTubeの公式チャンネル上で公開された[11]。「Scribble」のフル・バージョンやその他のバージョン、ネットスカイによるリミックスなどが収録される正式なシングルはイギリスで6月21日にリリースが予定されていた[12]が、後に1週間後の6月28日に正式リリースされた。
2011年12月、2012年ロンドンオリンピック開会式の音楽監督に、アンダーワールドが抜擢されたことが発表された。また、パートナーとしてダニー・ボイルが芸術監督を務めることも発表された。2012年7月27日に挙行された開会式の模様(厳密には事前レコーディング)は、後に公式サウンドトラック『Isles of Wonder』として全容(一部を除く)が収められ翌7月28日にデジタルリリース(CD盤は8月2日にリリース)された。サウンドトラックには、アンダーワールドとパーカッショニストのエヴェリン・グレニーが共作した17分以上にも及ぶ「And I Will Kiss」や「Caliban's Dream」が新曲として収録されている。