アレクサンドレ・レジャヴァ(グルジア語: ალექსანდრე ლეჟავა、グルジア語ラテン翻字: Aleksandre Lezhava、1965年 – )は、ジョージアの分子生物学者、遺伝学者、微生物学者。分子診断(英語版)およびゲノム科学を専門分野とする[1]。
経歴
1965年にジョージアのトビリシで誕生[2]。1983年にトビリシ国立大学医学部に入り、遺伝学を学んだ[3]。1990年に理学修士号を取得[4]すると、ソビエト連邦の崩壊直後の1991年に広島大学へ留学[2]。1996年、広島大学工学部発酵学科で博士号を取得[2][5]。1996年から1997年までトビリシ国立大学生物学部教員[6]。1997年から1999年まで米オハイオ州立大学微生物学部博士研究員[6]。
1999年以降、日本の食品総合研究所で研究員(1999年–2002年)[6]、理化学研究所発のベンチャー企業「ダナフォーム」で研究員(2002年–2006年)[6]を務め、2006年1月に茨城県つくば市の理化学研究所に入所[3][7]。研究員を経て、LSA要素技術開発ユニット・上級研究員(2008年度–2009年度)、企業連携グループ・上級研究員(2010年度)、ゲノム科学総合研究センター・専任研究員(2010年度)、オミックス機能研究ユニット・ユニットリーダー(2010年10月–2011年10月)などを務め[8]、遺伝子解析を手がけた[7]。また横浜市立大学医学研究科臨床研究客員教授(2010年6月–2011年10月)も務めた[6]。
2011年からはシンガポールの分子診断企業 Dx Assays に勤務(2011年11月–2013年6月)[3]。その後2013年8月、シンガポール遺伝子研究所に入り、分子臨床診断部を統括[2]。
業績
2020年までに50以上の学術論文を発表し、数多くの特許を取得[2]。
理化学研究所時代の2008年から2010年にかけては、基盤研究『高感度・高S/N比の座位別増幅型多色SNP検出技術の開発』について研究代表者として19,630千円の科学研究費の配分を受けた[9]。この研究においてレジャヴァは、新しいSmartAmp法の遺伝子検出について開発した[10]。
私生活
英語、日本語、ロシア語の知識を有する[1]。
父親は遺伝学者のテイムラズ・レジャバ。息子が2人いる(長男テイムラズ、次男ニコロズ)[7]。
2019年に長男テイムラズ(現・ジョージア駐日特命全権大使)の少年時代を描いた小説『手中のハンドボール』を牧歌舎から自費出版した[11]。
賞・栄誉
- 2007年 - 鈴木謙三記念医科学応用研究財団助成金受賞[12]
- 2008年 - トビリシ中央大学診療所客員教授[6]
- 2009年 - 理化学研究所理事長感謝状[6]
参考文献