アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア語: Александр Волков, ラテン文字転写: Alexander Volkov、1988年10月24日 - )は、ロシアの男性総合格闘家。モスクワ出身。ストレラ・チーム所属。元Bellator世界ヘビー級王者[2]。元M-1 Globalヘビー級王者。UFC世界ヘビー級ランキング3位[3]。アレクサンドル・ボルコフとも表記される。
来歴
幼少期からスポーツを始め、9歳で空手の帯を取得。2009年にプロ総合格闘技デビュー[1]。
Bellator
2012年10月5日、Bellator初参戦となったBellator シーズン7ヘビー級トーナメント一回戦でブレット・ロジャースと対戦し、3-0判定勝ち。11月9日、Bellator 80のヘビー級トーナメント準決勝でヴィニシウス・ケイロスと対戦し、スタンドパンチ連打で2RTKO勝ち。12月14日、Bellator 84のヘビー級トーナメント決勝でリチャード・ヘイルと対戦し、3-0の5R判定勝ち。トーナメント優勝を果たすと共にBellator世界ヘビー級王座に認定された[4]。
2013年11月15日、Bellator 108のBellator世界ヘビー級タイトルマッチで挑戦者ヴィタリー・ミナコフと対戦し、パウンドで1RTKO負け。王座から陥落した。
2014年3月7日、Bellatorシーズン10ヘビー級トーナメント一回戦でマーク・ホロタと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち。4月11日、Bellator 116のヘビー級トーナメント準決勝でマイティー・モーと対戦し、左ハイキックで1RKO勝ち。5月17日、Bellator 120のヘビー級トーナメント決勝でブラゴイ・アレクサンドル・イワノフと対戦し、リアネイキドチョークで2R一本勝ち。2度目のトーナメント優勝を果たした。
2015年6月26日、Bellator 139でシーク・コンゴと対戦し、0-3の判定負け。この試合を最後にBellatorから離脱した。
UFC
2016年9月29日、UFCと契約した[5]。
2016年11月19日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Mousasi vs. Hall 2でヘビー級ランキング14位のティモシー・ジョンソンと対戦し、2-1の判定勝ち[6]。
2017年9月2日、UFC Fight Night: Volkov vs. Struveで、ヘビー級ランキング8位のステファン・ストルーフェと対戦し、スタンドパンチ連打から右アッパーでダウンを奪いパウンドで3RTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[7]。
2018年3月17日、UFC Fight Night: Werdum vs. Volkovでヘビー級ランキング3位の元UFC世界ヘビー級王者ファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦し、右アッパーでダウンを奪いパウンドで4RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[8]。
2018年10月6日、UFC 229でヘビー級ランキング2位のデリック・ルイスと対戦。スタンドの攻防で試合の主導権を握っていたが、試合終了間際に右ストレートでダウンを奪われ、パウンドで逆転の3RKO負け[9]。
2019年11月9日、UFC Fight Night: Zabit vs. Kattarで元NFLスター選手のグレッグ・ハーディと対戦し、3-0の判定勝ち。当初は、同大会のメインイベントでジュニオール・ドス・サントスと対戦予定であったが、ドス・サントスが足の細菌感染症で大会3週間前に欠場したため、代打のハーディがヴォルコフと対戦することとなった[10]。
2020年6月20日、UFC on ESPN: Blaydes vs. Volkovでヘビー級ランキング3位のカーティス・ブレイズと対戦し、0-3の5R判定負け[11]。
2020年10月24日、UFC 254でヘビー級ランキング10位のウォルト・ハリスと対戦し、ボディへの前蹴りで2RTKO勝ち[12]。
2021年2月6日、UFC Fight Night: Overeem vs. Volkovでヘビー級ランキング5位のアリスター・オーフレイムと対戦し、左フックで2RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[13]。
2021年6月26日、UFC Fight Night: Gane vs. Volkovでヘビー級ランキング3位のシリル・ガーヌと対戦し、0-3の5R判定負け[14]。
2021年10月30日、UFC 267でヘビー級ランキング8位のマルチン・ティブラと対戦し、3-0の判定勝ち[15]。
2022年3月19日、UFC Fight Night: Volkov vs. Aspinallでヘビー級ランキング11位のトム・アスピナルと対戦し、ストレートアームバーで1R一本負け[16]。
2022年6月4日、UFC Fight Night: Volkov vs. Rozenstruikでヘビー級ランキング8位のジャルジーニョ・ホーゼンストライクと対戦し、スタンドパンチ連打で1RTKO勝ち[17]。
2023年3月11日、UFC Fight Night: Yan vs. Dvalishviliでヘビー級ランキング14位のアレクサンドル・ロマノフと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち[18]。
2023年9月9日、UFC 293でヘビー級ランキング6位のタイ・トゥイバサと対戦し、UFC史上3人目となるエゼキエルチョークで2R一本勝ち[19]。
2024年6月22日、UFC on ABC: Whittaker vs. Aliskerovでヘビー級ランキング3位のセルゲイ・パブロビッチと対戦し、3-0の判定勝ち[20]。
2024年12月7日、UFC 310でヘビー級ランキング2位のシリル・ガーヌと約3年半ぶりに再戦し、1-2の判定負け。しかし、判定が読み上げられると、勝者であるガーヌが足早にオクタゴンから去ろうとするなど物議を醸す判定となった[21]。
戦績
総合格闘技 戦績
|
49 試合
|
(T)KO
|
一本
|
判定
|
その他
|
引き分け
|
無効試合
|
38 勝
|
24
|
4
|
10
|
0
|
0
|
0
|
11 敗
|
2
|
3
|
6
|
0
|
獲得タイトル
- Bellatorシーズン7 ヘビー級トーナメント 優勝(2012年)
- 第2代世界Bellatorヘビー級王座(2012年)
- Bellatorシーズン10 ヘビー級トーナメント 優勝(2014年)
- 第5代M-1 Globalヘビー級王座(2016年)
表彰
- UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
- UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(2回)
脚注
関連項目
外部リンク