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アル・クズ軽機関銃
	アル・クズ軽機関銃またはM72。弾倉未装着の状態
アル・クズ軽機関銃
種類	機関銃
製造国	イラク共和国
設計・製造	アル・カーディシーヤ（国有企業）
年代	1980年代
仕様
種別	軽機関銃; 分隊支援火器
口径	7.62 mm
銃身長	54 cm
使用弾薬	7.62x39mm弾
装弾数	30/40/75発（箱型弾倉）
作動方式	ガス圧作動方式
全長	102.5 cm
重量	5 kg
発射速度	680 発/分
最大射程	1000 m
歴史
製造期間	1980年頃 - 2003年
配備先	イラク軍（英語版）; 共和国防衛隊
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アル・クズ（アラビア語: القدس‎、英語: Al-Quds）は、バアス党（英語版）による統治下のイラク共和国において国有企業のアル・カーディシーヤ機関が製造していた、RPK系統の自動式小火器である。

概要

1970年代中頃にバアス党のサッダーム・フセインが権力を確立して以降のイラクでは、それまで輸入に依存していた歩兵用小火器などの調達が見直され、国産化に向けての軍需産業の整備が進められていた。

イラク政府の目標はアル・カーディシーヤ機関の操業開始という形で1980年頃までに一定の実現を果たしたが、これにはユーゴスラビア社会主義連邦共和国が要請に応じてライセンス生産を認め、製造設備を売却したことが多大に影響していた^[1]。アル・カーディシーヤ機関で製造可能となったAK系小火器は、イラクの国産とは言っても実質的にツァスタバの製品を現地製造したものであり、分隊支援火器のアル・クズに関してもツァスタバ製のM72B1と殆ど同じ仕様であった^[1]^[3]。

アル・クズはイラク軍や共和国防衛隊の装備としてイラン・イラク戦争などに投入され、イラク戦争後に再建された新政府下の部隊や民兵組織の人民動員隊（英語版）でも運用された^[2]^[9]。なお、2003年にアル・カーディシーヤ機関の工場が有志連合側により制圧されたため、アル・クズの製造業務自体は同年で打ち切られている^[1]。

特徴

前述の通りアル・クズはM72B1と同等の製品であることから固有の特徴は少なく、差は外見の細部に認められる程度である。

アル・クズの本体はプレス加工の金属製機関部、ゴム素材の肩当て板が取り付けられた木製銃床、合成樹脂製の銃把、U字型の照星覆い、300mまでの固定式照門および100mから1000mの可変式照門などによって構成されている^[7]。また、照門基部の右側面には「al Quds」「Cal 7.62x39 mm」の刻印が^[3]、左側面にはアラビア文字の刻印とモスクを模した意匠があり^[7]、この特徴がM72B1との主な差異となっている。

脚注

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^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f “The Demise of Al-Qadisiyah Establishments During the Invasion of Iraq”. SILAH REPORT. 2020年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。
^ ^a ^b “Zastava M72”. WeaponSystems.net. 2021年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d “Al Quds & M72B1”. Imperial War Museums. 2018年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。
^ “Al-Quds”. Paul Mulcahy’s Pages. 2021年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。
^ ^a ^b “Al Quds machine rifle”. CNN. 2010年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。
^ “SOLDIER’S HANDBOOK TO IRAQ” (PDF). US Army 1st Infantry Division. 2006年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月30日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d “Al Quds RKKS (AKM) Machine Rifle”. Australian War Memorial. 2022年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。
^ “Us Marine and the Republican Guard”. BBC. 2020年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。
^ “IRAQ:TURNING A BLIND EYE” (PDF). Amnesty International. 2022年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。