アルジェリアゴジュウカラ 阿爾及五十雀、(Sitta ledanti)は、スズメ目ゴジュウカラ科ゴジュウカラ属に分類される鳥類。別名カビリアゴジュウカラ。[1]
分布
別名は本種の分布域がカビリア地方に限定されることに由来する。[1]
アルジェリア北東部[1][2]固有種
形態
全長13-13.5cm。[1][2]翼開張21-22cm。[1]上面は青灰色、下面は淡いピンクや淡いオレンジ色の羽毛で被われる。[1][2]眼上部に眉状の白い筋模様(眉斑)と、嘴から眼を通り側頭部にかけて黒い筋模様(過眼線)が入る。[1]
嘴の色彩は黒い。[2]後肢の色彩は灰色。[2]
幼鳥は眉斑や過眼線が不明瞭。[1]オスは額が黒い羽毛で被われ[1]、過眼線がより太い。[2]メスは過眼線がより細い。[2]
生態
標高900m以上にあるヒマラヤスギやモミの針葉樹とオークの広葉樹からなる混交林に生息する。[1][2]
食性は雑食で、昆虫、クモ、果実、種子を食べる。[1][2]夏季は主に昆虫やクモ、冬季は主に果実や種子を食べる。[2]また樹上のコケの中に種子を蓄え、冬季にはこれらも食べると考えられている。[1]樹幹や樹上で採食を行う。[1]
繁殖形態は卵生。5-6月に地表から3-15mの高さにある枯れ木の樹洞に木屑や羽毛、獣毛を敷いた巣を作り、卵を産む。[2]雛は孵化してから22-25日で巣立つ。[1]
人間との関係
開発や山火事、放牧による生息地の破壊、人間による撹乱などにより生息数は減少している。[1][2]生息地の一部は国立公園に指定されている。[1][2]
関連項目
参考文献
外部リンク