『アリア』(Aria)は、1987年製作・公開のイギリスのオムニバス映画である。
概要
「アリア」とは、オペラ等の楽曲構成のなかで、叙情的な独唱を中心とした楽曲をいう。本作では、ヴェルディ、リュリ、コルンゴルト、ラモー、ワーグナー、プッチーニ、ギュスターヴ・シャルパンティエ、レオンカヴァッロの8人の作曲家の10のオペラ・アリアを題材に、当時の10人の監督がそれぞれ1つずつ、短篇映画に演出する、という企画である。しかし出来上がったものは、アリアという指定を無視して独自の抜粋で選曲したエピソードが数編ある。ちなみに、音源は当時のRCAが版権のものより選ぶことだったが、「アルミード」「ボレアド」はERATO音源のため、その後の音楽会社の統合、喪失、合併などで公開当時リリースされたサントラ盤は再リリースが困難である。
1987年5月7日から5月19日まで開かれた第40回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の正式出品作として初上映された。同年9月15日には、第12回トロント国際映画祭でも正式上映された。
構成
『仮面舞踏会』 Un ballo in maschera
『運命の力』 La Virgine degli angeli
『アルミードとルノー』 Armide
『リゴレット』 Rigoletto
『死の都』 Die tote Stadt
『アバリス』Les Boréades
『愛の死』 Liebestod
『トゥーランドット』 Nessun dorma
『ルイーズ』 Depuis le jour
『道化師』 Pagliacci
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