アラウダ[1] (702 Alauda) は小惑星帯に位置する比較的大きな小惑星である。ハイデルベルクでヨーゼフ・ヘルフリッヒによって発見された。
ヒバリ属の学名Alaudaにちなんで命名された。
軌道
アラウダは大きな衝突族を形成している[2]。 アラウダに軌道が類似する小惑星としては、(581)タウントニア、(1101)Clematis、(1838)ウルサ、(3139)Shantou、(3325)ターディス、(4368)Pillmore、(5360)ロジェストヴェンスキー、(5815)Shinsengumiなどが挙げられている[3]。
衛星
2007年7月26日に、ジャン=リュック・マーゴットらによってヨーロッパ南天天文台のVLTを用いて行われた観測で衛星が発見されて同8月2日に公表され[2]、S/2007 (702) 1という仮符号が付けられた。衛星の直径は約 6 km で、主星から 900 km ほど離れた軌道を約3日の周期で回っている。衛星はその後、VLTのあるチリで話されているマプチェ語で「小さな鳥」を意味する"Pichi üñëm"と命名された[4]。
"Pichi üñëm"は、上記の衝突族を形成した衝突の際に形成され、アラウダに捕捉されたと考えられている[2]。
脚注
- ^ “全世界の観測成果 ver.2” (Excel). 薩摩川内市せんだい宇宙館 (2018年3月3日). 2019年3月11日閲覧。
- ^ a b c Margot, Jean-Luc; Rojo, P. (2007). “Discovery of a Satellite to Asteroid Family Member (702) Alauda”. American Astronomical Society 39: 440. Bibcode: 2007DPS....39.1608M.
- ^ "Opposition dates and magnitudes for 702 family members (2004–2008)". Italian organization of minor planet observers. 2009年10月5日、2013年8月4日閲覧
- ^ 小惑星センター回報76269、2011年10月12日、2013年8月4日閲覧
関連項目
外部リンク