アナイレ(Anairë)は、J・R・R・トールキンの中つ国を舞台として著した遺稿を元にクリストファ・トールキンが編纂した『中つ国の歴史』の登場人物。ノルドール・エルフの女性で、ベレリアンドにおけるノルドールの上級王フィンゴルフィンの妻。
夫はフィンゴルフィン。息子にフィンゴン、トゥアゴン、アルゴン[1]。娘にアレゼル。
ノルドールの叛乱では、アナイレの夫と子供たちは中つ国へ渡っていったが、アナイレはフィナルフィンの妻エアルウェンとの友情のため、アマンを去らなかった。
「アナイレ」はクウェンヤで、「最も聖なる者」(Airë="聖"、 An-=最上級形)を意味する。中つ国へ来たことがないため、シンダール語の名前はない。
註
- ^ アルゴンは、『中つ国の歴史』として出版された、トールキンの極めて後期の文献のみに現れ、『シルマリルの物語』には現れない。
フィンゴルフィンの系図