なが餅(ながもち、永餅、長餅)は、三重県四日市市の笹井屋が製造・販売する餅で、餡を包み、細長く薄く延ばして火で炙った餅菓子[1]。
概要
茶屋街があった日永の名にちなんで、「永餅」と命名したという[1]。古くは、このような形態の餅は一般に、砥石の形に似ていることから砥餅(ともち)、あるいは、牛の舌に似ていることから牛の舌餅と呼ばれた。
同形態の餅は、三重県内の旧東海道と旧伊勢街道沿いに広く分布し、桑名市には寛永11年創業の安永餅(永餅屋老舗)、四日市市には慶応4年創業の太白永餅(金城軒)があり名物になっている。笹井屋は天文19年(1550年)創業で、現存する店の中では最も古いと考えられる。
脚注
- ^ a b 大橋脩人 (2017年4月18日). “食旅 餅街道中膝栗毛 お伊勢さん菓子博2017 其の二 立石餅 青春時代 懐かしむ味”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 三重版 14
参考文献
関連項目