『たとえあなたを忘れても』(たとえあなたをわすれても)は、2023年10月22日から12月17日まで朝日放送テレビの「日曜10時枠の連続ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ[1]。主演は連続ドラマ初主演となる堀田真由[1]。浅野妙子の脚本によるオリジナル作品[1]。
夢を失い生活苦に陥ってしまった音楽教室のピアノ講師の女性と、記憶を失ってしまう「解離性健忘症」という障害を抱えながらも、キッチンカーを運営し懸命に生きる青年の恋物語を描いたヒューマンラブストーリー[1]。
ちなみに作中の舞台は兵庫県神戸市となっている。
あらすじ
主人公の河野美璃は、音楽教室でピアノ講師を務めるものの、収入に恵まれない日々を送っている[1]。美璃はある日、キッチンカーを営む青年・青木空と知り合い、次第に親しくなる[1]。だが美璃が空と一緒に出かける約束をしたある日、空は待ち合わせ場所に現れない[2]。1か月後、美璃は空のキッチンカーを見つけるが、空は美璃との約束も、美璃自身のことも覚えていない様子を見せる[2]。そこへ訪れた空の幼馴染みの藤川沙菜によれば、空は美璃のことを忘れているという[2]。美璃はやがて、空が記憶障害により、今までに4回にわたって記憶を失っていることを知る[2]。
キャスト
主要人物
- 河野美璃(こうの みり)〈24〉
- 演 - 堀田真由
- 音楽教室のピアノ講師。生徒が減ったため携帯ショップでアルバイト。
- 青木空(あおき そら)〈26〉
- 演 - 萩原利久[1](幼少期:市村碧斗)
- キッチンカー「coffee SORA」を経営する記憶障害を持つ青年。
携帯ショップ モバイルテルミー
- 森亜弓(もり あゆみ)
- 演 - 松井玲奈[3]
- 美璃がアルバイトを始める携帯ショップの上司。
- 山内和樹(やまうち かずき)
- 演 - 南北斗[3]
- 美璃と同時に携帯ショップで働き始める。
- 田村俊貴(たむら としき)
- 演 - こがけん[4]
- 店長。
神戸総合病院
- 遠山保(とおやま たもつ)〈36〉
- 演 - 風間俊介[5][6]
- 美璃の従兄。心療内科の医師。
- 宮下茜(みやした あかね)〈20〉
- 演 - 畑芽育[6][5]
- 保の患者。空と同様の障害を持つ。17歳までの記憶がない。保に好意を抱いている。
- 樋口充(ひぐち みつる)
- 演 - 平井亜門[3]
- 保の同僚。院内薬剤師。
薬局
- 藤川沙菜(ふじかわ さな)〈26〉
- 演 - 岡田結実[5][6](幼少期:鳥羽眞帆)
- 薬剤師。空の幼なじみ。空が記憶をなくす度にサポートする。姉御肌の女性。
- 川井ユカ(かわい ユカ)
- 演 - 中村里帆[3]
- 薬剤師。沙菜の同僚。
音楽教室
- 野田好子(のだ よしこ)
- 演 - 馬場園梓[4]
- 事務員。
美璃の関係者
- 衛藤まりあ(えとう まりあ)
- 演 - 森香澄[3]
- プロのピアニスト。美璃の音大時代の同期。
- 河野ゆかり(こうの ゆかり)
- 演 - 加藤貴子[3]
- 美璃の母親。
青木家
- 青木理佐子(あおき りさこ)〈52〉
- 演 - 檀れい[5][6]
- 空の母親。空に母親と認識されておらず、毎日空のキッチンカーを訪れる。
- 青木智也(あおき ともや)
- 演 - 丸山智己[3]
- 空の父親。
その他
- 宮下光恵(みやした みつえ)
- 演 - 須藤理彩[3]
- 茜の母親。
- 古賀百合江(こが ゆりえ)
- 演 - 高橋ユウ[7]
- 保の元カノ(第4話にゲスト出演)。
- 森岡淳樹
- 演 - 織部典成
- 茜の元カレ。
スタッフ
放送日程
各話 |
放送日 |
サブタイトル[9] |
演出 |
視聴率
|
第1話 |
10月22日 |
役に立たない、すてきなもの |
大谷健太郎 |
3.6%[10]
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第2話 |
10月29日 |
シャボン玉みたいな、しあわせ |
3.5%[10]
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第3話 |
11月05日 |
見つめてしまう、忘れられない人 |
髙石明彦 |
3.3%[10]
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第4話 |
11月12日 |
溢れだす、それぞれの過去 |
3.4%[10]
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第5話 |
11月19日 |
何年たっても、変わらないもの |
大谷健太郎 |
1.9%[11]
|
第6話 |
11月26日 |
どんな過去も、わたしの一部 |
髙石明彦 |
3.3%[要出典]
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第7話 |
12月03日 |
心の底から、幸せを願うひと |
3.6%[要出典]
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第8話 |
12月10日 |
人と人とを、つなぐ記憶 |
大谷健太郎 |
3.0%[要出典]
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最終話 |
12月17日 |
いつまでも、あなたのそばに |
3.1%[要出典]
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平均視聴率 3.2%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
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不祥事
ドラマ放送開始前の2023年10月6日、番組公式サイトに掲載されていた番組担当者によるPRコメントが他のテレビ局にて放送されていたドラマ番組のPRコメントと酷似していたことが判明したとして、該当部分を削除すると同時に謝罪コメントを発表した[13][14]。デイリースポーツによると、作品内容や出演者の起用理由を説明した部分が2022年にフジテレビにて製作・放送された『silent』公式サイトの説明文と似ていたとしている[15]。
脚注
注釈
出典
外部リンク