『おねがい!サミアどん』は、イーディス・ネズビットによる児童書「砂の妖精」を原作としたテレビアニメ。
概要
1985年4月2日 - 1986年2月4日までNHKで放送された。全39回(全78話)。放送時間は火曜18:00 - 18:30(JST) 。2012年ではKBS京都ととちぎテレビ、2014年にはサンテレビ、カートゥーン ネットワークで[1]、2015年にはTOKYO MXで、いずれもデジタルリマスター版が放送された[2]。
主人公の名前は、原作では「the Psammead(サミアド/サミアッド)」だが、「サミアどん」に変更されている(23話でゲストキャラクターから原作基準で「サミアドさん」と呼ばれた事もある)。
1985年4月には、全国共済農業協同組合連合会のキャンペーンのイメージキャラクターに起用された[3]。
2021年7月30日にベストフィールドから初ソフト化となるDVDが発売される。
ストーリー
サミアどんは、一日に一度だけ願い事を叶えてくれる砂の妖精。子供たちは彼に色々な頼み事をするのだが、決まって大騒動が起きてしまう。
登場人物
- サミアどん
- 声 - 川久保潔
- 本作の主人公で、砂の妖精。1日に1回だけ魔法が使える[4]。その魔法の効力は日が沈むまで続く。
- 水が大嫌いで、水に濡れると死んでしまうと語っており、雨の日は地中にもぐっていて出てこない。
- いつも三角の帽子を深くかぶっており、どんなことがあっても絶対に帽子の中を見せることはない。
- ワニと子供が泣くところが嫌いらしい。タイヤのゴムが好物。
- シル・ターナー
- 声 - 竹村拓
- サミアどんにお願いをする少年。4人兄弟の長男[5]。
- ロバート・ターナー
- 声 - 青木和代
- シルの弟で4人兄弟の次男[6]。
- ジェーン・ターナー
- 声 - 斎藤真理
- シルの妹で唯一の女の子[7]。
- チビ
- 声 - 三宅由美
- 4人兄弟の末弟でまだ赤ちゃん。劇中では「チビ」または「チビちゃん」としか呼ばれておらず、本名は不明[8]。
- アン・ホプキンス
- 声 - 麻上洋子
- シルのガールフレンド[9]。
- ハリー
- 声 - 朝井良江
- 読書好きの無愛想な少年。石橋の上で一人で本を読んでいることが多く、サミアどんの魔法によって起きたトラブルで橋から落ちることがパターン化している。
- サミ子
- 声 - 潘恵子
- サミアどんの恋人。サミアどんのことを「サミアさん」と呼ぶ。
スタッフ
主題歌
発売元は全てビクター音楽産業。
- オープニングテーマ - 「瞬間はファンタジー」
- 作詞 - 佐藤ありす / 作曲・編曲 - 水沢朱里 / 歌 - 長山洋子
- エンディングテーマ - 「ハーフムーンの気持ち」
- 作詞 - 佐藤ありす / 作曲 - 羽田健太郎 / 編曲 - 水沢朱里 / 歌 - 長山洋子
- 挿入歌
-
- 「あ・な・た・色WEEKLY」
- 作詞・作曲 - 恩田久義 / 編曲 - 渡辺敬之 / 歌 - 千葉湖吹美
- 「愛の贈り物」
- 作詞 - 神田ヒロミ / 作曲 - いけたけし / 編曲 - 渡辺敬之 / 歌 - 千葉湖吹美
- イメージソング - 「サミアどん音頭(ブギ)」
- 作詞 - 東京ムービー新社企画部 / 作曲・編曲 - 羽田健太郎 / 歌 - 川久保潔 & ビクター少年民謡会
各話リスト
回 |
放送日 |
サブタイトル |
脚本 |
演出
|
1 |
1985年 4月2日 |
妖精が出たドーン |
多地映一 |
小林治
|
コワレモノ注意だドーン |
萩田寛子 |
井内秀治
|
2 |
4月16日 |
もてもてサミアドーン |
朝倉千筆 |
向後知一
|
蝶々になったドーン |
石井文子
|
3 |
4月23日 |
人魚になったドーン |
金子裕 |
望月智充
|
星のブローチだドーン |
朝倉千筆 |
本郷満
|
4 |
4月30日 |
スリル!円盤だドーン |
山崎晴哉 |
向後知一
|
ロボットの子守りだドーン |
朝倉千筆 |
須田裕美子
|
5 |
5月7日 |
世界一のパンだドーン |
石井文子
|
歯みがき嫌いだドーン |
翁妙子 |
本郷満
|
6 |
5月14日 |
身がわりデートだドーン |
金子裕
|
退屈させないドーン |
多地映一 |
望月智充
|
7 |
5月28日 |
小さな雨雲だドーン |
翁妙子 |
井内秀治
|
くまちゃんが行くドーン |
望月智充
|
8 |
6月4日 |
頭がよくなったドーン |
朝倉千筆 |
竹内啓雄
|
名探偵だドーン |
多地映一 |
本郷満
|
9 |
6月11日 |
買物は楽しいドーン |
朝倉千筆
|
ケチンボはきらいだドーン |
萩田寛子 |
望月智充
|
10 |
6月18日 |
出た! サミ子だドーン |
朝倉千筆 |
竹内啓雄
|
吸血鬼が出たドーン |
金子裕 |
井内秀治
|
11 |
6月25日 |
犬の耳になったドーン |
萩田寛子 |
本郷満
|
ラッタタのラッパだドーン |
向後知一
|
12 |
7月2日 |
おしゃべりピエロだドーン |
翁妙子 |
難波桂子
|
僕の飛行機だドーン |
片渕須直
|
13 |
5月21日 |
魔法のお水だドーン |
金子裕 |
小林和彦
|
お好みドレスだドーン |
翁妙子 |
石井文子
|
14 |
7月9日 |
身がわりつらいドーン |
朝倉千筆 |
井内秀治
|
コンブ怪獣だドーン |
本郷満
|
15 |
7月16日 |
ユーレイが出たドーン |
井内秀治
|
氷のお城だドーン |
翁妙子 |
本郷満
|
16 |
7月23日 |
サミアどんの誕生日だドーン |
もとひら了 |
片渕須直
|
魔法のランプだドーン |
翁妙子 |
向後知一
|
17 |
7月30日 |
タイヤかじりは誰?ドーン |
金子裕 |
小林和彦
|
ネッシー!?が出たドーン |
朝倉千筆 |
森脇真琴
|
18 |
9月3日 |
よみがえれ!サミアドーン |
萩田寛子 |
井内秀治
|
赤い靴はいたドーン |
多地映一 |
本郷満
|
19 |
9月10日 |
ライバル出たドーン |
井内秀治
|
あれッ!?くっついたドーン |
翁妙子 |
小林和彦
|
20 |
9月17日 |
うらない師サミ子ドーン |
朝倉千筆 |
竹内啓雄
|
力持ちになったドーン |
萩田寛子 |
本郷満
|
21 |
9月24日 |
海底探検!?だドーン |
翁妙子 |
井内秀治
|
風の妖精マリーだドーン |
もとひら了 |
向後知一
|
22 |
10月1日 |
ボクの遊園地だドーン |
朝倉千筆 |
森脇真琴
|
犬さがしの靴だドーン |
金子裕 |
中村孝一郎
|
23 |
10月8日 |
固ゆでタマゴだドーン |
朝倉千筆 |
竹内啓雄
|
鏡の国のアンだドーン |
翁妙子 |
本郷満
|
24 |
10月15日 |
ひょーきんウサギだドーン |
井内秀治
|
ナイスレディ!!だドーン |
朝倉千筆 |
小林和彦
|
25 |
10月22日 |
そうじしてよサミ子ドーン |
竹内啓雄
|
ハチャメチャ世界だドーン |
もとひら了 |
向後知一
|
26 |
10月29日 |
透明人間をつかまえるドーン |
金子裕 |
小林和彦
|
本は役に立つドーン |
朝倉千筆 |
本郷満
|
27 |
11月5日 |
羊がいっぱいだドーン |
井内秀治
|
夢みるジェーンだドーン |
萩田寛子 |
森脇真琴
|
28 |
11月12日 |
西部ゲキだドーン |
多地映一 |
竹内啓雄
|
居眠りオルゴールだドーン |
田部俊行 |
小林和彦
|
29 |
11月19日 |
ロバートは軽いドーン |
萩田寛子 |
本郷満
|
宇宙に住むんだドーン |
翁妙子 |
向後知一
|
30 |
11月26日 |
ヤドカリ悪魔だドーン |
朝倉千筆 |
本郷満
|
らくちんサイクリングだドーン |
もとひら了 |
井内秀治
|
31 |
12月3日 |
魔法がズレたドーン |
多地映一 |
奥脇雅晴
|
恐怖!シェイプアップだドーン |
朝倉千筆 |
小林和彦
|
32 |
12月10日 |
巨大チビちゃんだドーン |
麻尾るみこ |
森脇真琴
|
天国にきたドーン |
多地映一 |
中村孝一郎
|
33 |
12月17日 |
手品は嫌いだドーン |
朝倉千筆 |
本郷満
|
闇の女王と対決だドーン |
もとひら了 |
向後知一
|
34 |
12月24日 |
砂のお家に招待!orご招待!? ドーン |
金子裕 |
小林和彦
|
お嫁に行くドーン |
翁妙子 |
井内秀治
|
35 |
1986年 1月7日 |
ニャンニャン猫だドーン |
萩田寛子 |
本郷満
|
カピの胃袋をさがせドーン |
田部俊行 |
中村孝一郎
|
36 |
1月14日 |
ドッキリ! チビちゃん人形だドーン |
麻尾るみ子 たいら文平 |
本郷満
|
カピは名犬だドーン |
田部俊行 |
奥脇雅晴
|
37 |
1月21日 |
カラスと仲良しだドーン |
翁妙子 |
小林和彦
|
ノーベル賞はつらいドーン |
麻尾るみ子 たいら文平 |
本郷満
|
38 |
1月28日 |
海賊退治だドーン |
萩田寛子 |
向後知一
|
魔法ちがいだドーン |
多地映一 |
望月智充
|
39 |
2月4日 |
パパが遊んだドーン |
朝倉千筆 |
森脇真琴
|
絵本の中だドーン |
多地映一 |
小林和彦
|
NHK総合 火曜18時台前半枠 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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おねがい!サミアどん
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ネット配信
2019年10月2日より、YouTubeの「TMSアニメ55周年公式チャンネル」から第3回までが無料配信されている。なお制作クレジットは初回同様「東京ムービー新社」になっている。
劇場版
概要
1989年3月11日公開。映画『それいけ!アンパンマン』シリーズ通算第1作の『それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙』の併映作。
スタッフ
- 監督:小林治
- プロデューサー:柳内一彦
- 原作:イーディス・ネズビット
- 脚本:多地映一、翁妙子
- 作画監督:河内日出夫
- 美術:大野広司
- 配給:松竹富士
脚注
- ^ CS放送のカートゥーン ネットワークではほかの放送作品と同様、各パート冒頭や終端にフェードイン/アウト処理が施されている。
- ^ 民放の地上波で放送する場合にはCM枠確保のために再編集が施された。エンディングを10秒間のアイキャッチに差し替えて短く編集され、Bパートの後の次回予告がカットされた。ただし、A、Bパートは編集されていない。また番組の最後にはエンドカードと現制作会社のトムス・エンタテインメントを3秒程度表示。
- ^ 『農業協同組合』1985年4月号、144頁。NDLJP:1789788/78
- ^ 魔法を1日2回以上使うことは不可能ではないが、著しく体力を消耗して疲れ果ててしまうため、本人は嫌がっている。
- ^ 原作では5人兄弟の長男である。
- ^ 原作では5人兄弟の次男である。
- ^ 原作では5人兄弟の次女である。
- ^ 原作では5人兄弟の末弟で、ヒラリーという名前がある。
- ^ 原作では5人兄弟の長女である。
外部リンク