香取神社(かとりじんじゃ)は、埼玉県北葛飾郡杉戸町の神社。
歴史
創建年代は不明である。ただ江戸時代後期の地誌『新編武蔵風土記稿』に記載されていることから、その頃には既に存在していたものと推測される。近くの延命院が別当寺であった。そういう経緯もあり、当社の拝殿には仏具の一種の鰐口が掛けられている。かつては本地仏として十一面観音像もあったが、現在は不明となっている[2]。
1873年(明治6年)、近代社格制度に基づく「村社」に列せられ、1893年(明治26年)に3社を、1906年(明治39年)に4社が合祀された[2]。
祭神の経津主命が武神であったことから、当地の出征兵士は当社で武運長久を祈願したという。社殿内には復員兵士による「香取社」の扁額が納められている[2]。
交通アクセス
脚注
- ^ a b c 埼玉県神社庁神社調査団 編『埼玉の神社 大里・北葛飾・比企』埼玉県神社庁、1992年、818-819p
参考文献
- 埼玉県神社庁神社調査団 編『埼玉の神社 大里・北葛飾・比企』埼玉県神社庁、1992年
- 「杉戸宿 香取社」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ35葛飾郡ノ16、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763980/52。